专利摘要:
式1および1a(式中、 R1、R1a、YおよびJは開示中に定義されているとおりである)の化合物、そのN−オキシドおよび塩が開示されている。式1の化合物を含有する組成物、および、有効量の本発明の化合物または組成物を施用する工程を含む菌類病原体により引き起こされる植物病害を防除する方法もまた開示されている。式1の化合物を式1aの化合物から調製する方法がさらに開示されている。
公开号:JP2011506465A
申请号:JP2010538128
申请日:2008-12-10
公开日:2011-03-03
发明作者:アルビン・ドナルド・クリユーズ・ジュニア;アンドルー・エドマンド・タッギ;ジョン・ジョセフ・ビサハ;トマス・マーティン・スティーヴンソン;ポーラ・ルイーズ・シャープ;マイケル・ヘンリー・ハワード・ジュニア
申请人:イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company;
IPC主号:C07D471-04
专利说明:

[0001] 本発明は特定の二環式ピラゾール、そのN−オキシド、塩および組成物、ならびに殺菌剤としてのそれらの使用方法に関する。]
背景技術

[0002] 高い作物効率を達成するために、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除は極めて重要である。観葉植物、野菜、圃場、穀類および果実作物に及ぼす植物病害による損害は、著しい生産性の低下を引き起こす可能性があり、それによって消費者にコスト増加をもたらす可能性がある。これらの目的のための多くの製品が市販品として入手可能であるが、より有効であり、コストが低く、毒性が低く、環境的に安全であるか、または異なる作用部位を有する新規化合物に関する必要性が存続している。]
[0003] 一定の二環式ピラゾールがすでに記載されている。特許文献1は抗癌剤として式i



のピロール誘導体を開示しており、式中、とりわけ、Xを含有する環は5員もしくは6員飽和環であり;XはC、OまたはSであり;R3は、独立して、Hまたはアルキルであり;kは1〜8であり;R1は未置換または置換フェニルであり、ならびに、R2はアルコキシおよびアルキルアミノで任意により置換されているピリミジンである。]
先行技術

[0004] 国際公開第02/094833号パンフレット]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明は、全ての幾何異性体および立体異性体を含む式1の化合物、そのN−オキシドおよび塩、それらを含有する農業用組成物ならびに殺菌剤としてのそれらの使用に関する。



(式中
Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、−C(R2)=N−、−N=N−、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、S(=O)p(=NR4)qおよびSiR5aR5bからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;
各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−NHCHO、−N3、−N=C=O、−N=C=S、−SH、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ、C2〜C5ハロアルキルカルボニルオキシ、C3〜C5アルコキシカルボニルアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C2〜C5アルキル(チオカルボニル)、C2〜C5アルキルチオ(チオカルボニル)、C1〜C5アルキルスルフィニル、C1〜C5ハロアルキルスルフィニル、C3〜C6シクロアルキルスルフィニル、C1〜C5アルキルスルホニル、C1〜C5ハロアルキルスルホニル、C3〜C6シクロアルキルスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリル、C3〜C5ハロトリアルキルシリル、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C5ハロアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C5ジアルキルアミノあるいはC3〜C5ハロジアルキルアミノであるか;または
隣接する環炭素原子に結合する2つのR2は、一緒になって、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノおよびニトロから選択される1〜3個の置換基で任意により置換された5員〜7員縮合炭素環あるいは複素環を形成しており;]
[0006] 各R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−NHCHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C1〜C5アルキルアミノスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリルまたはC3〜C5ハロトリアルキルシリルであり;
各R4は、独立して、H、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシ、フェニルまたはベンゾイルであり;
各R5aおよびR5bは、独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロア
ルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシまたはC1〜C5ハロアルコキシであり;
各R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキルまたはベンジルであり;
各R6aは、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであり;
Jは、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環、または、ナフタレニルあるいは8員〜10員芳香族複素環式二環系であって、各環あるいは環系は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される5個以下の置換基で置換されているか;または]
[0007] Jは、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を任意により含む5員もしくは6員非芳香族炭素環あるいは複素環であって、各環は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されており;
各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり;
R8はC1〜C3アルキルであり;
R1は、H、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11b、−OR12、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bであり;
各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;]
[0008] 各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルあるいは−(CR15aR15b)mR16であるか;または
各R9aおよびR9b対、あるいは、R11aおよびR11b対は、独立して、これらが結合している窒素と一緒になって炭素およびヘテロ原子から選択される環員を含有する3員〜6員環を形成しており、前記環は、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含むと共に、任意により、炭素環員上で、ハロゲン、−CN、C1〜C2アルキルおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換されており;]
[0009] R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C2〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキルあるいはC1〜C5アルコキシであるか;または
R15aおよびR15bのジェミナルな対は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、−C(=O)−あるいはC3〜C6シクロアルキルあるいはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成するか;または
隣接する炭素原子に結合しているR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルあるいはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成し;]
[0010] 各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8シクロアルケニルオキシ、5員もしくは6員芳香族複素環あるいはナフタレニルあるいは8員、9員あるいは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意により、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員もしくは6員複素環式非芳香族環であり;各環または環系は、任意により、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される5個以下の置換基で置換されるが;ただし、R12が−(CR15aR15b)mR16であると共にmが0である場合、R16は、C3〜C8シクロアルコキシまたはC3〜C8シクロアルケニルオキシ以外であり;
各R17は、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C3〜C6トリアルキルシリル、フェニル、ナフタレニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;
各mは、独立して、0、1または2であり;
各R10は、独立して、H、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5ハロアルケニル、C2〜C5ハルアルキニル、C2〜C5アルコキシアルキル、C2〜C5アルキルカルボニルまたはC1〜C5アルコキシであり;
各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルあるいはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員あるいは10員芳香族複素環式二環系、あるいは、5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;または]
[0011] R13aおよびR13bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、前記環は、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含むと共に、任意により、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換されており;
各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルあるいはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員あるいは10員芳香族複素環式二環系、あるいは、5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されているか;または
R14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、前記環は、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR3)qからなる群から選択される環員を含むと共に、任意により、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換されており;
pおよびqは、独立して、S(=O)p(=NR4)qの各事例において0、1または2であるが、ただし、pとqとの和は0、1または2であり;ならびに
各R18は、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルである。)]
[0012] 本発明はまた、式1aの化合物(すべての幾何異性体および立体異性体を含む)、そのN−オキシドおよび塩に関し;ならびに、式1の化合物(そのN−オキシドおよび塩を含む)を調製するための前記化合物の使用に関する。



式中、R1aは、ハロゲン、−SCH3、−S(=O)CH3、−S(=O)2CH3、−OS(=O)2CH3、−S(=O)2CF3または−OS(=O)2Ph−p−CH3であり;ならびに、JおよびYは、式1について上記に定義されているとおりである。]
[0013] より具体的には、本発明は、式1または1aの化合物(すべての幾何異性体および立体異性体を含む)、そのN−オキシド、または塩に関する。本発明はまた、殺菌的に有効な量の式1の化合物、および、界面活性剤、固体希釈剤または液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む殺菌組成物に関する。]
[0014] 本発明はまた、式1の化合物と少なくとも1つの他の殺菌剤(例えば、異なる作用部位を有する少なくとも1つの殺菌剤)との混合物を含む殺菌組成物に関する。]
[0015] 本発明は、植物あるいはその一部、または、植物種子に、殺菌的に有効な量の本発明の化合物(すなわち、本明細書に記載の組成物として)を適用する工程を含む、真菌性植物病原体によって引き起こされる植物病害を防除する方法にさらに関する。]
[0016] 本発明はまた、上記に定義されている式1aの化合物を、式2の化合物
R1H 2
または還元剤と接触させる工程を含み;ここで、(a)R1が水素以外である場合、式1aの化合物を塩基の存在下に式2の化合物と接触させ;および(b)R1が水素である場合、R1aはハロゲンであると共に、式1aの化合物を還元剤と接触させる、上記に定義されている式1の化合物、またはそのN−オキシドもしくは塩を調製する方法に関する。]
[0017] 本明細書に使用される場合、用語「含んでなる」、「含んでなっている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「含有する」もしくは「含有している」またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。例えば、要素のリストを含む組成物、プロセス、方法、物品または装置はそれらの要素のみに必ず限定されるのではなく、明白に記載されていないか、またはかかる組成物、プロセス、方法、物品もしくは装置に固有である他の要素を含んでもよい。さらに、それとは反対の記載が明白にされない限り、「あるいは、または、もしくは」は包含的論理和を指し、そして排他的論理和を指さない。例えば、ただし書きAまたはBは以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(または存在する)、そしてBが偽である(または存在しない)。Aが偽であり(または存在しない)、そしてBが真である(または存在する)。ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)。]
[0018] また、本発明の構成要素または構成成分の直前の不定冠詞「a」および「an」は、構成要素または構成成分の事例の数(すなわち、出現数)に関しては非制限的であることが意図される。従って「a」または「an」は1つまたは少なくとも1つを含むと読解されるべきであると共に、構成要素または構成成分の単数形はまた、その数が明らかに単数形を意味しない限りにおいて複数形を含む。]
[0019] 本開示および特許請求の範囲において言及されているとおり、「植物」とは、若年の植物(例えば、苗木に成長している発芽種子)および成熟した生殖成長期(例えば、花および種子を生じさせる植物)を含むすべての成長段階での植物界の構成員、特に、種子植物(種子植物目(Spermatopsida))を含む。植物の一部は、典型的には成長培地(例えば、土壌)の表面の下で成長する根、塊茎、鱗茎および球茎などの屈地性構成要素、ならびに、群葉(茎および葉を含む)、花、果実および種子などの成長培地の上に成長する構成要素を含む。]
[0020] 本明細書において言及されるところ、単独でまたは複合語で用いられる「苗木」という用語は、種子の胚芽から発生する幼植物を意味する。]
[0021] 上記において、単独または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」のような複合語のいずれかで使用される、「アルキル」という用語としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルのようなポリエンも挙げられる。「アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ならびに種々のブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキンが挙げられる。「アルキニル」としては、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部位も挙げることができる。]
[0022] 「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルコキシアルキル」はアルキル上のアルコキシ置換を示す。「アルコキシアルキル」の例としては、CH3OCH2、CH3OCH2CH2、CH3CH2OCH2、CH3CH2CH2CH2OCH2およびCH3CH2OCH2CH2が挙げられる。「アルケニルオキシ」は、直鎖または分岐アルケニルオキシ部分を含む。「アルケニルオキシ」の例としては、H2C=CHCH2O、(CH3)2C=CHCH2O、(CH3)CH=CHCH2O、(CH3)CH=C(CH3)CH2OおよびCH2=CHCH2CH2Oが挙げられる。「アルキニルオキシ」は、直鎖または分岐アルキニルオキシ部分を含む。「アルキニルオキシ」の例としては、C≡CCH2O、CH3C≡CCH2OおよびCH3C≡CCH2CH2Oが挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体のような分枝鎖または直鎖アルキルチオ部位が挙げられる。]
[0023] 「アルキルカルボニル」は、C(=O)部分に結合した直鎖または分岐アルキル部分を示す。「アルキルカルボニル」の例としては、CH3C(=O)−、CH3CH2CH2C(=O)−および(CH3)2CHC(=O)−が挙げられる。「アルコキシカルボニル」の例としては、CH3OC(=O)−、CH3CH2OC(=O)−、CH3CH2CH2OC(=O)−、(CH3)2CHOC(=O)−および異なるブトキシ−またはペンタオキシカルボニル異性体が挙げられる。「アルキル(チオカルボニル)」は、C(=S)部分に結合した直鎖または分岐アルキル部分を示す。「アルキル(チオカルボニル)」の例としては、CH3C(=S)−、CH3CH2CH2C(=S)−および(CH3)2CHC(=S)−が挙げられる。「(アルキルチオ)カルボニル」は、C(=O)部分に結合した直鎖または分岐アルキルチオ部分を示す。「(アルキルチオ)カルボニル」の例としては、CH3SC(=O)−、CH3CH2CH2SC(=O)−および(CH3)2CHSC(=O)−が挙げられる。「アルコキシ(チオカルボニル)」は、C(=S)部分に結合した直鎖または分岐アルコキシ部分を示す。「アルコキシ(チオカルボニル)」の例としては、CH3OC(=S)−、CH3CH2CH2OC(=S)−および(CH3)2CHOC(=S)−が挙げられる。「アルキルチオ(チオカルボニル)」は、C(=S)部分に結合した直鎖または分岐アルキルチオ部分を示す。「アルキルチオ(チオカルボニル)」の例としては、CH3SC(=S)−、CH3CH2CH2SC(=S)−および(CH3)2CHSC(=S)−が挙げられる。「アルキルアミノカルボニル」の例としては、CH3NHC(=O)、CH3CH2NHC(=O)、CH3CH2CH2NHC(=O)、(CH3)2CHNHC(=O)および異なるブチルアミノ−またはペンチルアミノカルボニル異性体が挙げられる。「ジアルキルアミノカルボニル」の例としては、(CH3)2NC(=O)、(CH3CH2)2NC(=O)、CH3CH2(CH3)NC(=O)、(CH3)2CH(CH3)NC(=O)およびCH3CH2CH2(CH3)NC(=O)が挙げられる。「アルキルアミノ(チオカルボニル)」は、C(=S)部分に結合した直鎖または分岐アルキルアミノ部分を示す。「アルキルアミノ(チオカルボニル)」の例としては、CH3NHC(=S)−、CH3CH2CH2NHC(=S)−および(CH3)2CHNHC(=S)−が挙げられる。「ジアルキルアミノ(チオカルボニル)」は、C(=S)部分に結合した直鎖または分岐ジアルキルアミノ部分を示す。「ジアルキルアミノ(チオカルボニル)」の例としては、(CH3)2NC(=S)−、CH3CH2CH2(CH3)NC(=S)−および(CH3)2C(CH3)NC(=S)−が挙げられる。「アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル」は、アミノカルボニル部分の窒素原子に結合した直鎖または分岐アルキルおよびアルコキシ部分を示す。「アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル」の例としては、CH3O(CH3)NC(=O)−、CH3CH2O(CH3)NC(=O)−および(CH3)2CHO(CH3)NC(=O)−が挙げられる。]
[0024] 「アルキルスルフィニル」としては、アルキルスルフィニル基の両方のエナンチオマーが挙げられる。「アルキルスルフィニル」の例としては、CH3S(O)−、CH3CH2S(O)−、CH3CH2CH2S(O)−、(CH3)2CHS(O)−ならびに種々のブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニル」の例としては、CH3S(O)2−、CH3CH2S(O)2−、CH3CH2CH2S(O)2−、(CH3)2CHS(O)2−、ならびに、様々なブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニル異性体が挙げられる。「アルキルチオアルキル」は、アルキルのアルキルチオ置換を示す。「アルキルチオアルキル」の例としては、CH3SCH2、CH3SCH2CH2、CH3CH2SCH2、CH3CH2CH2CH2SCH2およびCH3CH2SCH2CH2が挙げられる。「シアノアルキル」は、1つのシアノ基で置換されたアルキル基を示す。「シアノアルキル」の例としては、NCCH2、NCCH2CH2およびCH3CH(CN)CH2が挙げられる。「アルキルアミノ」は、直鎖または分岐アルキルで置換されたNH基を含む。「アルキルアミノ」の例としては、CH3CH2NH、CH3CH2CH2NH、および(CH3)2CHCH2NHが挙げられる。「ジアルキルアミノ」の例としては、(CH3)2N、(CH3CH2CH2)2NおよびCH3CH2(CH3)Nが挙げられる。「アルキルアミノアルキル」は、アルキル上でのアルキルアミノ置換を表す。「アルキルアミノアルキル」の例としては、CH3NHCH2、CH3NHCH2CH2、CH3CH2NHCH2、CH3CH2CH2CH2NHCH2およびCH3CH2NHCH2CH2が挙げられる。「ジアルキルアミノアルキル」の例としては、(CH3)2CH(CH3)N、(CH3CH2CH2)2NおよびCH3CH2(CH3)Nが挙げられる。]
[0025] 「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。「アルキルシクロアルキル」という用語はシクロアルキル部分のアルキル置換を示すと共に、例えば、エチルシクロプロピル、i−プロピルシクロブチル、3−メチルシクロペンチルおよび4−メチルシクロヘキシルを含む。「シクロアルキルアルキル」という用語はアルキル部分のシクロアルキル置換を示す。「シクロアルキルアルキル」の例としては、シクロプロピルメチル、シクロペンチルエチル、および直鎖または分岐アルキル基に結合した他のシクロアルキル部分が挙げられる。「シクロアルコキシ」という用語は、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシなどの、酸素原子を介して結合しているシクロアルキルを示す。「シクロアルケニル」としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルなどの基、ならびに、1,3−および1,4−シクロヘキサジエニルなどの2つ以上の二重結合を有する基が挙げられる。「シクロアルキルカルボニル」はC(=O)基に結合しているシクロアルキルを表し、例えば、シクロプロピルカルボニルおよびシクロペンチルカルボニルが挙げられる。「シクロアルキルアミノカルボニル」は、例えば、シクロペンチルアミノカルボニルおよびシクロヘキシルアミノカルボニルといった、C(=O)基に結合したシクロアルキルアミノを示す。「シクロアルコキシカルボニル」という用語は、例えば、シクロプロピルオキシカルボニルおよびシクロペンチルオキシカルボニルといった、C(=O)基に結合したシクロアルコキシを意味する。]
[0026] 「ハロゲン」という用語は、単独で、もしくは、「ハロアルキル」などの複合語で、または、「ハロゲンで置換されたアルキル」などの記載において用いられる場合、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」などの複合語で用いられる場合、または、「ハロゲンで置換されたアルキル」などの記載で用いられる場合、前記アルキルは、同一であっても異なっていてもよいハロゲン原子で部分的にまたは完全に置換されていてもよい。「ハロアルキル」または「ハロゲンで置換されたアルキル」の例としては、F3C−、ClCH2−、CF3CH2−およびCF3CCl2−が挙げられる。「ハロシクロアルキル」、「ハロアルコキシ」、「ハロアルキルチオ」、「ハロジアルキルアミノアルキル」、「ハロトリアルキルシリル」、「ハロアルケニル」、「ハルアルキニル」等といった用語は、用語「ハロアルキル」と同様に定義される。「ハロアルコキシ」の例としては、CF3O−、CCl3CH2O−、HCF2CH2CH2O−およびCF3CH2O−が挙げられる。「ハロアルキルチオ」の例としては、CCl3S−、CF3S−、CCl3CH2S−およびClCH2CH2CH2S−が挙げられる。「ハロアルキルスルフィニル」の例としては、CF3S(O)−、CCl3S(O)−、CF3CH2S(O)−およびCF3CF2S(O)−が挙げられる。「ハロアルキルスルホニル」の例としては、CF3S(O)2−、CCl3S(O)2−、CF3CH2S(O)2−およびCF3CF2S(O)2−が挙げられる。「ハロアルキルアミノ」の例としては、CF3(CH3)CHNH、(CF3)2CHNHおよびCH2ClCH2NHが挙げられる。「ハロジアルキルアミノ」の例としては、CF3(CH3)N−、(CF3)2N−およびCH2Cl(CH3)N−が挙げられる。「ハロジアルキルアミノアルキル」の例としては、(CF3)2NCH2−、(CF3)2NC(CH3)H−および(CF3)(CH3)NCH2−が挙げられる。「ハロトリアルキルシリル」の例としては、CF3(CH3)2Si−、(CF3)3Si−、およびCH2Cl(CH3)2Si−が挙げられる。「ハロアルケニル」の例としては、(Cl)2C=CHCH2−およびCF3CH2CH=CHCH2−が挙げられる。「ハルアルキニル」の例としては、HC≡CCHCl−、CF3C≡C−、CCl3C≡C−およびFCH2C≡CCH2−が挙げられる。]
[0027] 「トリアルキルシリル」としては、トリメチルシリル、トリエチルシリルおよびt−ブチル−ジメチルシリルなどの、ケイ素原子に結合している、および、ケイ素原子を介して結合している3つの分岐および/または直鎖アルキル基が挙げられる。]
[0028] 置換基中の炭素原子の総数は、接頭辞「Ci〜Cj」によって示され、ここで、iおよびjは1〜10の数である。例えば、C1〜C4アルキルスルホニルはメチルスルホニル〜ブチルスルホニルを示し;C2アルコキシアルキルはCH3OCH2−を示し;C3アルコキシアルキルは、例えば、CH3CH(OCH3)−、CH3OCH2CH2−またはCH3CH2OCH2−を示し;およびC4アルコキシアルキルは、合計で4個の炭素原子を含有するアルコキシ基で置換されたアルキル基の種々の異性体を示し、例としては、CH3CH2CH2OCH2−およびCH3CH2OCH2CH2−が挙げられる。]
[0029] 置換基の数が1を超えることが可能であることを示す下付文字が付された置換基で化合物が置換される場合、前記置換基は(これらが1を超える場合)、定義された置換基の群から独立して選択される(例えば、(CR15aR15b)m(式中、mは0、1または2である)、および、S(=O)p(=NR4)q(式中、pおよびqは、独立して、0、1または2であるが、ただし、pおよびqの和は0、1または2である))。例えばR1、R2、R3、R4、R6、R9a、R9b、R10、R12、R11a、R11b、R13a、R13b、R14a、R14b、R15aまたはR15bといった、水素であることが可能である置換基を基が含む場合であって、この置換基が水素とされる場合、これは、前記基が未置換であることと等しいと認識される。例えば、提示1のU−40における(Rv)r(式中、rは0であり得る)のように、種々の基が任意によりある位置に結合されていることが示されている場合、種々の基の定義において言及されていない場合であっても、水素はその位置にあり得る。基の1つ以上の位置が「置換されていない」または「未置換である」と記される場合、すべての有効原子価を埋めるために水素原子が結合されている。]
[0030] 本明細書において用いられるところ、「アルキル化する」および「アルキル化された」という用語は、炭素原子を介して脱離基に結合している炭素含有ラジカルから、脱離基が求核剤によって置換される化学反応を指す。他に示されていない限りにおいて、炭素含有ラジカルはアルキルに限定されず;炭素含有ラジカルは、式18のブロモピリジン化合物(以下を参照のこと)に存在しているとおり、例えば、ピリジニルであることが可能である。]
[0031] 他に示されていない限りにおいて、式1の構成成分としての「環」または「環系」(例えば、Y、J、R13a、R13b、R14a、R14bおよびR16)は炭素環または複素環である。「環系」という用語は、共通の原子を共有する2つ以上の環を示す。一般的に理解されているとおり、「二環系」という用語は、2つ以上の共通の原子を共有する2つの環を含有する環系を示す。共通な原子が隣接している(すなわち、橋頭炭素の間に結合が存在している)場合、この二環系は「縮合二環系」である。「芳香族複素環式二環系」という用語は、一方または両方の環が芳香族であることが可能であると共に構成環の少なくとも一方において少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、O、N)を含有する、2つの縮合環から構成される環系を示す。「環員」という用語は、環または環系の主鎖を形成する原子または他の部分(例えば、C(=O)、C(=S)、S(O)またはS(O)2)を指す。]
[0032] 「炭素環(carbocyclic ring)」、「炭素環(carbocycle)」または「炭素環系」という用語は、環主鎖を形成している原子が炭素のみから選択されている環または環系を示す。他に示されていない限りにおいて、炭素環は、飽和、部分飽和、または完全不飽和環であることが可能である。完全不飽和炭素環がヒュッケルの法則を満たす場合、前記環はまた「芳香族環」とも呼ばれる。「飽和炭素環」は、互いに単結合によって結合された炭素原子から構成される主鎖を有する環を指し;他に規定されていない限りにおいて、残りの炭素原子価は水素原子によって占有されている。]
[0033] 「複素環(heterocyclic ring)」、「複素環(heterocycle)」または「複素環系」という用語は、環主鎖を形成する少なくとも1個の原子が炭素ではなく、例えば、窒素、酸素または硫黄である環または環系を示す。典型的には、複素環は、4個以下の窒素、2個以下の酸素および2個以下の硫黄を含有する。他に示されていない限りにおいて、複素環は、飽和、部分飽和、または完全不飽和環であることが可能である。完全不飽和複素環がヒュッケルの法則を満たす場合、前記環は、「芳香族複素環」または「芳香族複素環」とも呼ばれる。ヒュッケルの法則を満たさない複素環は「非芳香族複素環」と記載される。]
[0034] 「芳香族」は、環原子の各々が基本的に同一の面内にあると共に環面に直行するp軌道を有することを示し、ここでは、ヒュッケルの法則に従うよう、(4n+2)π電子(nは正の整数である)が環に付随している。「芳香族環系」という用語は、環系の少なくとも一方の環が芳香族である炭素環系または複素環系を示す。「芳香族炭素環系」という用語は、環系の少なくとも一方の環が芳香族である炭素環系を示す。「芳香族複素環系」という用語は、環系の少なくとも一方の環が芳香族である複素環系を示す。一般に理解されているとおり、「飽和環」という用語は、隣接する環員に二重結合を介して結合している環員がない環を示す。同様に、「飽和環系」という用語は、隣接する環員に二重結合を介して結合している環員がない環系を示す。]
[0035] 「任意により置換された」という用語は、未置換または置換であることを意味する。従って、任意により置換された基(すなわちラジカル)は、未置換であるか、または、少なくとも1個の非水素置換基を有する。特に限定が記載されていない限り、基が、基のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子上の水素原子を非水素置換基で置き換えることにより受け入れられることが可能であるだけの任意の置換基で置換されていてもよい。「任意により置換されている」という用語がJおよびR16について列挙された基に関するような限定を伴う場合、置換のためにさらなる位置が利用可能であるとしても、任意の置換基の数はこの限定を超えることはできない。従って、例えば、「1〜5個の置換基で任意により置換されている」という句は、置換に利用可能な位置の数が適合する場合、置換基が存在しないか、1個の置換基が存在し得るか、または、5個以下の置換基が存在し得ることを意味する。]
[0036] 上述のとおり、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16は(とりわけ)、発明の概要において定義されている置換基の群から選択される5個以下の置換基で任意により置換されているフェニルであることが可能である。5個以下の置換基で任意により置換されているフェニルの例は、提示1にU−1として例示されている環であり、式中、Rvは、発明の概要においてJ、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16について定義されている置換基の群から選択される(すなわち、R7およびR17)と共に、rは0〜5の整数である。]
[0037] 上記のとおり、JまたはR16は(とりわけ)、1〜5個の置換基(R7またはR17から独立して選択される)で任意により置換された、ナフタレニルであることが可能である。当該技術分野において周知であるとおり、ナフタレニル環系は、隣接する炭素原子で一緒に縮合された2個のフェニル環から構成される。式1の残りに結合しているナフタレニルの環はR7およびR17置換基について利用可能な3つの位置を有すると共に、ナフタレニルの他の環はR7およびR17置換基について利用可能な4つの位置を有する。]
[0038] 上記のとおり、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16は(とりわけ)、発明の概要において定義されている置換基の群から選択される1個以上の置換基で任意により置換された、5員もしくは6員芳香族複素環であることが可能である。1個以上の置換基で任意により置換された5員もしくは6員芳香族複素環の例としては、提示1に図示されている環U−2〜U−61(式中、Rvは、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16について発明の概要において定義されているいずれかの置換基(例えば、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8)であると共に、rは、各U基上の利用可能な位置の数によって限定される0〜5の整数である)が挙げられる。U−29、U−30、U−36、U−37、U−38、U−39、U−40、U−41、U−42およびU−43は1つの利
用可能な位置しか有していないため、これらのU基に関しては、rは0または1の整数に限定され、ならびに、rが0であることは、U基が未置換であって水素が(Rv)rによって示される位置に存在していることを意味する。]
[0039] ]
[0040] ]
[0041] J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16が、5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環または複素環式非芳香族環である場合;各々は、任意により、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16に関して発明の概要において定義されている置換基の群から選択される1つ以上の置換基で置換されており、複素環の1つまたは2つの炭素環員は、任意により、カルボニル部分の酸化型であることが可能であることに注目されたい。]
[0042] 5員もしくは6員非芳香族複素環の例としては、提示2に図示されている環G−1〜G−38が挙げられる。G基上の結合点が浮いた状態で図示されている場合、G基は水素原子の置換により、G基のいずれかの利用可能な炭素または窒素を介して式1の残りに結合していることが可能であることに注目されたい。Rvに対応する任意の置換基は、水素原子を置換することによりいずれかの利用可能な炭素または窒素に結合していることが可能である。これらのG環について、rは、典型的には、各G基上の利用可能な位置の数によって限定される0〜5の整数である。]
[0043] J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16がG−28〜G−35から選択される環を含む場合、G2は、O、SまたはNから選択されることに注目されたい。G2がNである場合、窒素原子は、H、または、J、R13a、R13b、R14a、R14bあるいはR16に関して発明の概要において定義されているRvに対応する置換基での置換によりその原子価が満たされていることが可能であることに注目されたい。]
[0044] ]
[0045] 上記のとおり、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16は(とりわけ)、発明の概要において定義されている置換基の群(すなわち炭素原子環員上のR7またはR17および窒素原子環員上のR8)から選択される1個以上の置換基で任意により置換されている、8員、9員または10員芳香族複素環式二環系であることが可能である。任意により1つ以上の置換基で置換された8員、9員または10員芳香族複素環式二環系の例としては、提示3に図示の環U−81〜U−123(式中、Rvは、J、R13a、R13b、R14a、R14bまたはR16(すなわち炭素原子環員上のR7またはR17および窒素原子環員上のR8)に関して発明の概要に定義されているいずれかの置換基であり、ならびに、rは典型的には0〜5の整数である)が挙げられる。]
[0046] ]
[0047] ]
[0048] Rv基が構造U−1〜U−123およびG−1〜G−38中に示されているが、これらは任意の置換基であるため、存在している必要性はないことに注目されたい。原子に結合しているときにRvがHである場合、これは、前記原子が未置換である場合と同じであることに注目されたい。その原子価を満たすために置換を必要とする窒素原子は、HまたはRvで置換される。(Rv)rとUまたはG基との間の結合点が浮いた状態で図示されている場合、(Rv)rは、U基またはG基のいずれかの利用可能な炭素原子または窒素原子に結合していることが可能であることに注目されたい。U基またはG基上の結合点が浮いた状態で図示されている場合、U基またはG基は、U基またはG基のいずれかの利用可能な炭素または窒素を介して、水素原子の置換により式1の残りに結合していることが可能であることに注目されたい。いくつかのU基またはG基は、4個未満のRv基(例えば、U−2〜U−5、U−7〜U−48、U−52〜U−61、G−32、およびG−33)でのみ置換されていることが可能であることに注目されたい。]
[0049] 上記のとおり、近接している窒素および炭素を結合する原子に結合しているYは、これらと一緒になって、発明の概要に定義されている環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成する。Yによって形成される縮合環の例としては、提示4においてH−1〜H−10として例示されている環が挙げられる。典型的には、sは、0〜4の整数である。R2は、Yによって形成される環のいずれかの利用可能な炭素に結合していることが可能である。その原子価を満たすために置換を必要とする窒素原子はR3で置換される。提示4のH−1〜H−10は、Yによって形成される縮合環を含む括弧中に包含される式1の部分を図示する。]
[0050] ]
[0051] ]
[0052] 広く多様な合成方法が当該技術分野において公知であり、芳香族および非芳香族複素環および環系の調製が可能である;詳細な概説については、8巻セットのComprehensive Heterocyclic Chemistry、A.R.KatritzkyおよびC.W.Rees編集長、Pergamon Press、Oxford、1984年、ならびに、12巻セットのComprehensive Heterocyclic Chemistry II、A.R.Katritzky、C.W.ReesおよびE.F.V.Scriven編集長、Pergamon Press、Oxford、1996年を参照のこと。]
[0053] 本発明の化合物は、1種以上の立体異性体として存在していることが可能である。種々の立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体および幾何異性体が挙げられる。当業者は、一方の立体異性体は、他の立体異性体に比して富化された場合、あるいは、他の立体異性体から分離された場合に、より活性であり得るか、および/または、有益な効果を発揮し得ることを理解するであろう。さらに、当業者は、前記立体異性体をどのようにして分離し、富化し、および/または選択的に調製するかを知っている。本発明の化合物は、立体異性体の混合物、個体の立体異性体として、または、光学的に活性な形態として存在し得る。]
[0054] 窒素はオキシドへの酸化に利用可能な電子の孤立対を必要とすることから、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成し得ないことを当業者は認識し、N−オキシドを形成できるそれらの窒素含有複素環を当業者は認知するだろう。第三級アミンがN−オキシドを形成し得ることも当業者は認知するだろう。複素環および第三級アミンのN−オキシドの製造に関する合成法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBAまたは3−クロロ過安息香酸)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ならびにジメチルジオキシランのようなジオキシランによる複素環および第三級アミンの酸化を含む。これらのN−オキシドの製造方法は文献に広く記載されており、再調査されている。例えば、T.L.Gilchrist著、Comprehensive Organic Synthesis、第7巻、第748〜750頁、S.V.Ley編、Pergamon Press;M.TislerおよびB.Stanovnik著、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、第3巻、第18〜20頁、A.J.BoultonおよびA.McKillop編、Pergamon Press;M.R.GrimmettおよびB.R.T.Keene著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第43巻、第149〜161頁、A.R.Katritzky編、Academic Press;M.TislerおよびB.Stanovnik著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第9巻、第285〜291頁、A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編、Academic Press;ならびにG.W.H.CheesemanおよびE.S.G.Werstiuk著、Advances in Heterocyclic Chemistry、第22巻、第390〜392頁、A.R.KatritzkyおよびA.J.Boulton編、Academic Pressを参照のこと。]
[0055] 当業者は、環境条件および生理学的条件下においては、化学化合物の塩はその対応する非塩形態と平衡状態にあるため、塩が非塩形態と共通する生物学的な実用性を有することを認識している。それ故、式1の化合物の広く多様な塩が、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除に有用である(すなわち、農学的に好適である)。式1の化合物の塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸または吉草酸などの無機または有機酸との酸付加塩が挙げられる。式1の化合物がカルボン酸またはフェノールなどの酸性部分を含有する場合、塩としてはまた、ピリジン、トリエチルアミンあるいはアンモニア、または、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムあるいはバリウムのアミド、水素化物、水酸化物あるいは炭酸塩などの有機または無機塩基と共に形成されるものも挙げられる。従って、本発明は、式1、そのN−オキシドおよび農学的に好適な塩から選択される化合物を含む。]
[0056] 式1および式1aの化合物は、典型的には2つ以上の形態で存在し、式1および式1aは、それ故、表される化合物のすべての結晶性および非結晶性形態を含む。非結晶性形態は、ワックスおよびガムなどの固形分である実施形態、ならびに、溶液および溶融物などの液体である実施形態を含む。結晶性形態は、実質的に単結晶タイプを表す実施形態および異形体の混合物(すなわち異なる結晶性タイプ)を表す実施形態を含む。「異形体」という用語は異なる結晶性形態で結晶化することが可能である化学化合物の特定の結晶性形態を指し、これらの形態は、結晶格子中に分子の異なる配列および/または配置を有する。異形体は同一の化学組成を有することが可能であるが、これらはまた、格子中に弱くまたは強固に結合していることが可能である共結晶水または他の分子の存在または不在により、組成が異なっていることが可能である。異形体は、結晶形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸垂性、溶解率および生物学的利用可能性に伴って、このような化学的、物理的および生物学的特性で異なっていることが可能である。当業者は、式1および式1aの化合物の異形体は、同一の式1および式1aの化合物の他の異形体または異形体の混合物に比して、有益な効果(例えば、有用な配合物の調製に関する好適性、向上した生物学的性能)を発揮することが可能であることを理解するであろう。式1および式1aの化合物の特定の異形体の調製および単離は、例えば、選択された溶剤および温度を用いる結晶化を含む当業者に公知である方法によって達成されることが可能である。]
[0057] 発明の概要に記載のとおり本発明の実施形態は以下に記載のものを含む。以下の実施形態において、式1はそのN−オキシドおよび塩を含み、ならびに、「式1の化合物」への言及は、実施形態においてさらに定義されていない限りにおいて、発明の概要において特定されている置換基の定義を含む。]
[0058] 実施形態1.式1の化合物であって、式中、Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、C(=O)、C(=S)およびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成している。]
[0059] 実施形態1a.式1または実施形態1の化合物であって、式中、Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子と一緒になって、提示4(式中、sは0〜4の整数である)に示されているH−1、H−2、H−3、H−4、H−5、H−6、H−7、H−8、H−9およびH−10からなる群から選択される5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成している。]
[0060] 実施形態2.実施形態1の化合物であって、式中、Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2、O、SおよびNR3からなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成している。]
[0061] 実施形態3.実施形態2の化合物であって、式中、Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2およびOからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成している。]
[0062] 実施形態4.式1または実施形態1〜3のいずれか1つの化合物であって、式中、各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオまたはC3〜C6シクロアルキルチオである。]
[0063] 実施形態5.実施形態4の化合物であって、式中、各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシまたはC2〜C5アルキルカルボニルである。]
[0064] 実施形態6.実施形態5の化合物であって、式中、各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシである。]
[0065] 実施形態7.実施形態6の化合物であって、式中、R2はHである。]
[0066] 実施形態8.式1または実施形態1〜7のいずれか1つの化合物であって、式中、R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)またはC3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニルである。]
[0067] 実施形態9.実施形態8の化合物であって、式中、R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C3アルキル、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C4ハロアルキルカルボニル、C2〜C4アルコキシカルボニルまたはC2〜C4ハロアルコキシカルボニルである。]
[0068] 実施形態10.実施形態9の化合物であって、式中、R3は、独立して、H、−C(=O)NH2、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C2〜C3アルキルカルボニルまたはC2〜C3アルコキシカルボニルである。]
[0069] 実施形態11.式1または実施形態1〜10のいずれか1つの化合物であって、式中、R6は、独立して、HまたはC1〜C3アルキルである。]
[0070] 実施形態12.式1または実施形態1〜11のいずれか1つの化合物であって、式中、R6aは、独立して、C1〜C3アルキルである。]
[0071] 実施形態13.式1または実施形態1〜12のいずれか1つの化合物であって、式中、Jは、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環、ナフタレニル環系、または5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環であって、C(=O)またはC(=S)からなる群から選択される環員を任意により含み、各環または環系は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されている。]
[0072] 実施形態14.実施形態13の化合物であって、式中、Jは、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であって;各環は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される3個以下の置換基で置換されている。]
[0073] 実施形態14a.実施形態14の化合物であって、式中、Jは、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であって、各環は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される2個以下の置換基で置換されている。]
[0074] 実施形態15.実施形態14aの化合物であって、式中、Jは、任意により、R7から独立して選択される2個以下の置換基で置換されているフェニル環またはチオフェン環である。]
[0075] 実施形態16.実施形態15の化合物であって、式中、Jは、任意により、R7から独立して選択される1個以下の置換基で置換されているフェニル環またはチオフェン環である。]
[0076] 実施形態17.実施形態16の化合物であって、式中、Jは、任意により、FおよびCH3から選択される1個以下の置換基で置換されているフェニル環またはチオフェン環である。]
[0077] 実施形態18.式1または実施形態13の化合物であって、式中、Jは、C(=O)またはC(=S)からなる群から選択される環員を任意により含み、および、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される3個以下の置換基で置換されている5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環である。]
[0078] 実施形態19.実施形態18の化合物であって、式中、Jは、任意により、R7から独立して選択される2個以下の置換基で置換されている5員もしくは6員非芳香族炭素環である。]
[0079] 実施形態20.式1または実施形態1〜19のいずれか1つの化合物であって、式中、各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、シアノ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニルまたはC1〜C6ハロアルキルチオである。]
[0080] 実施形態21.実施形態20の化合物であって、式中、各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシである。]
[0081] 実施形態22.実施形態21の化合物であって、式中、各R7は、独立して、ハロゲンまたはC1〜C3アルキルである。]
[0082] 実施形態23.実施形態22の化合物であって、式中、各R7は、独立して、FまたはCH3である。]
[0083] 実施形態24.式1または実施形態1〜23のいずれか1つの化合物であって、式中、R1は、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11bまたは−OR12である。]
[0084] 実施形態24a.実施形態24の化合物であって、式中、R1は、−NR9aR9bまたは−NR10−NR11aR11bである。]
[0085] 実施形態25.実施形態24aの化合物であって、式中、R1は−NR9aR9bである。]
[0086] 実施形態26.実施形態24aの化合物であって、式中、R1は−NR10−NR11aR11bである。]
[0087] 実施形態27.実施形態24の化合物であって、式中、R1は−OR12である。]
[0088] 実施形態28.式1または実施形態1〜27のいずれか1つの化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0089] 実施形態29.実施形態28の化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルコキシアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0090] 実施形態30.実施形態29の化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0091] 実施形態31.実施形態30の化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、イソプロピルまたはシクロプロピルである。]
[0092] 実施形態32.実施形態31の化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、イソプロピルである。]
[0093] 実施形態33.実施形態31の化合物であって、式中、各R9aおよびR11aは、独立して、シクロプロピルである。]
[0094] 実施形態34.式1または実施形態1〜33のいずれか1つの化合物であって、式中、各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0095] 実施形態34a.実施形態34の化合物であって、式中、各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0096] 実施形態35.実施形態34の化合物であって、式中、各R9bおよびR11bは、独立して、HまたはC1〜C6アルキルである。]
[0097] 実施形態36.実施形態35の化合物であって、式中、各R9bおよびR11bは、独立して、Hである。]
[0098] 実施形態37.式1または実施形態1〜27のいずれか1つの化合物であって、式中、各R9aおよびR9b対、または、R11aおよびR11b対が、独立して、これらが結合している窒素と一緒になって3員〜6員環を形成している場合、前記環は、任意によりC(=O)、C(=S)、NR3またはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含んでいると共に、任意によりハロゲン、−CN、C1〜C2アルキルおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換されている。]
[0099] 実施形態38.実施形態37の化合物であって、式中、各R9aおよびR9b対、または、R11aおよびR11b対が、独立して、これらが結合している窒素と一緒になって3員〜5員環を形成している場合、前記環は、任意により、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルキルからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されている。]
[0100] 実施形態39.実施形態38の化合物であって、式中、各R9aおよびR9b対、または、R11aおよびR11b対が、独立して、これらが結合している窒素と一緒になって3員〜5員環を形成している場合、前記環は、任意により、C1〜C2アルキルからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されている。]
[0101] 実施形態40.式1または実施形態1〜39のいずれか1つの化合物であって、式中、R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0102] 実施形態41.実施形態40の化合物であって、式中、R12は、C1〜C3アルキルまたは−(CR15aR15b)mR16である。]
[0103] 実施形態42.式1または実施形態1〜41のいずれか1つの化合物であって、式中、各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲンまたはC1〜C5アルキルである。]
[0104] 実施形態43.実施形態42の化合物であって、式中、各R15aおよびR15bは、独立して、Hまたはハロゲンである。]
[0105] 実施形態44.実施形態43の化合物であって、式中、各R15aおよびR15bはHである。]
[0106] 実施形態45.式1または実施形態1〜41のいずれか1つの化合物であって、式中、一対のR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、−C(=O)−またはC3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成している。]
[0107] 実施形態46.式1または実施形態1〜41のいずれか1つの化合物であって、式中、一対の隣接する炭素原子に結合しているR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成している。]
[0108] 実施形態47.式1または実施形態1〜46のいずれか1つの化合物であって、式中、各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、5員もしくは6員芳香族複素環あるいはナフタレニルあるいは8員、9員あるいは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意により、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって;各環または環系は、任意により、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される3個以下の置換基で置換されている。]
[0109] 実施形態48.実施形態47の化合物であって、式中、各R16は、独立して、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、フェニルまたはナフタレニルであって、各々は、任意により、R17から独立して選択される2個以下の置換基で置換されている。]
[0110] 実施形態49.実施形態48の化合物であって、式中、各R16は、独立して、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニルであって、各々は、任意により、R17から独立して選択される2個以下の置換基で置換されている。]
[0111] 実施形態50.実施形態49の化合物であって、式中、各R16は、独立して、C3〜C8
シクロアルキルまたはフェニルであって、各々は、任意により、R17から選択される1個以下の置換基で置換されている。]
[0112] 実施形態51.式1または実施形態1〜50のいずれか1つの化合物であって、式中、各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキルあるいはシアノ;または、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環である。]
[0113] 実施形態52.実施形態51の化合物であって、式中、各R17は、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはシアノである。]
[0114] 実施形態53.式1または実施形態1〜52のいずれか1つの化合物であって、式中、mは0または1である。]
[0115] 実施形態54.実施形態53の化合物であって、式中、mは0である。]
[0116] 実施形態55.式1または実施形態1〜23のいずれか1つの化合物であって、式中、R1は、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bである。]
[0117] 実施形態56.実施形態55の化合物であって、式中、R1は−N=CR13aR13bである。]
[0118] 実施形態57.実施形態55の化合物であって、式中、R1は−NR10N=CR14aR14bである。]
[0119] 実施形態58.式1または実施形態1〜57のいずれか1つの化合物であって、式中、各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキルまたはC5〜C10アルキルシクロアルキルアルキルである。]
[0120] 実施形態59.実施形態58の化合物であって、式中、各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18またはC1〜C6アルキルである。]
[0121] 実施形態60.式1または実施形態1〜57のいずれか1つの化合物であって、式中、R13bは、H、−CN、−(C=O)OR18またはC1〜C6アルキルである。]
[0122] 実施形態60a.実施形態60の化合物であって、式中、R13bはHである。]
[0123] 実施形態60b.式1、または、実施形態1〜57あるいは60あるいは60aのいずれか1つの化合物であって、式中、R13aは、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含むフェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環または5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって;各環は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されている。]
[0124] 実施形態61.実施形態60bの化合物であって、式中、R13aは、独立して、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であって;各環は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されている。]
[0125] 実施形態62.式1または実施形態1〜57のいずれか1つの化合物であって、式中、R13aおよびR13bは、これらが結合している炭素と一緒になって、任意により、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から独立して選択される4個以下の置換基で置換されている5員もしくは6員炭素環を形成している。]
[0126] 実施形態63.式1または実施形態1〜62のいずれか1つの化合物であって、式中、各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキルまたはC5〜C10アルキルシクロアルキルアルキルである。]
[0127] 実施形態64.実施形態63の化合物であって、式中、各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18またはC1〜C6アルキルである。]
[0128] 実施形態65.式1または実施形態1〜62のいずれか1つの化合物であって、式中、R14bは、H、−CN、−(C=O)OR18またはC1〜C6アルキルである。]
[0129] 実施形態65a.実施形態65の化合物であって、式中、R14bはHである。]
[0130] 実施形態65b.式1または実施形態1〜62あるいは65あるいは65aのいずれか1つの化合物であって、式中、R14aは、任意により、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含むフェニルまたは5員あるいは6員芳香族複素環または5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって;各環は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されている。]
[0131] 実施形態66.実施形態65bの化合物であって、式中、R14aは、独立して、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であって;各環は、任意により、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜2個の置換基で置換されている。]
[0132] 実施形態67.式1または実施形態1〜62のいずれか1つの化合物であって、式中、R14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、任意により、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から独立して選択される4個以下の置換基で置換されている5員〜6員炭素環を形成している。]
[0133] 実施形態68.式1または実施形態1〜67のいずれか1つの化合物であって、式中、各R18は、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキルまたはC3〜C6シクロアルキルである。]
[0134] 実施形態69.実施形態68の化合物であって、式中、各R18は、独立して、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3ハロアルキルである。]
[0135] 実施形態70.実施形態69の化合物であって、式中、各R18は、独立して、C1〜C3アルキルである。]
[0136] 実施形態71.式1または実施形態1〜69のいずれか1つの化合物であって、式中、R10は、H、C1〜C5アルキルまたはC1〜C5ハロアルキルである。]
[0137] 実施形態72.実施形態71の化合物であって、式中、R10は、HまたはC1〜C5アルキルである。]
[0138] 実施形態73.実施形態72の化合物であって、式中、R10はHまたはメチルである。]
[0139] 実施形態74.式1aの化合物であって、式中、R1aは、ハロゲン、−SCH3、−S(=O)2CH3、−OS(=O)2CF3または−OS(=O)2Ph−p−CH3である。]
[0140] 実施形態75.実施形態74の化合物であって、式中、R1aは、ハロゲンまたは−S(=O)2CH3である。]
[0141] 実施形態76.実施形態75の化合物であって、式中、R1aは、Clまたは−S(=O)2CH3である。]
[0142] 上記の実施形態1〜76、ならびに、本明細書に記載のいずれかの他の実施形態を含む本発明の実施形態はいずれかの様式で組み合わされることが可能であると共に、実施形態における可変要素の記載は、式1および式1aの化合物だけではなく、式1および式1aの化合物の調製に有用である出発化合物および中間体化合物(式1aを含む)にも関係する。加えて、上記実施形態1〜76、および、本明細書に記載のいずれかの他の実施形態、ならびに、いずれかのこれらの組み合わせを含む本発明の実施形態は、本発明の組成物および方法に関係する。]
[0143] 実施形態1〜76の組み合わせが以下のとおり例示される。
実施形態A1.式1の化合物であって、式中
Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、C(=O)、C(=S)、−C=C−およびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;
各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシであり;
R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C3アルキル、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C4ハロアルキルカルボニル、C2〜C4アルコキシカルボニルまたはC2〜C4ハロアルコキシカルボニルであり;
Jは、フェニルあるいは5員もしくは6員芳香族複素環、ナフタレニル環系、または5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環であって、C(=O)またはC(=S)からなる群から選択される環員を任意により含み、各環または環系は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されており;
各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシであり;
R1は、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11bまたは−OR12であり;
各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルコキシアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲンまたはC1〜C5アルキルであり;
各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、5員もしくは6員芳香族複素環あるいはナフタレニルあるいは8員、9員あるいは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意により、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって;各環または環系は、任意により、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される3個以下の置換基で置換されており;
mは0または1であり;
各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキルまたはシアノ;またはフェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;ならびに
R10は、H、C1〜C5アルキルまたはC1〜C5ハロアルキルである。]
[0144] 実施形態A2.実施形態A1の化合物であって、式中
Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、近接している窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2、O、SおよびNR3からなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;
R3は、独立して、H、−C(=O)NH2、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C2〜C3アルキルカルボニルまたはC2〜C3アルコキシカルボニルであり;
Jは、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であって、各環は、任意により、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される2個以下の置換基で置換されており;
各R7は、独立して、ハロゲンまたはC1〜C3アルキルであり;
R1は、−NR9aR9bまたは−NR10−NR11aR11bであり;
各R9aおよびR11aは、独立して、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;
mは0であり;
各R16は、独立して、各々が任意によりR17から独立して選択される2個以下の置換基で置換されている、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニルであり;
R17は、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはシアノであり;ならびに
R10はHまたはメチルである。]
[0145] 実施形態A3.実施形態A2の化合物であって、式中
R2はHであり;
Jは、任意により、R7から独立して選択される2個以下の置換基で置換されているフェニル環またはチオフェン環であり;
各R7は、独立して、FまたはCH3であり;
R1は−NR9aR9bであり;
R9aは、独立して、イソプロピルまたはシクロプロピルであり;
R9bは独立してHである。]
[0146] 実施形態A4.実施形態A3であって、式中
Yは、近接している窒素および炭素を結合する原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、窒素および炭素を結合する原子に追加して、C(R2)2およびOからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;ならびに
Jは、任意により、FおよびCH3から選択される1個以下の置換基で置換されているフェニル環またはチオフェン環である。]
[0147] 実施形態B1.式1aの化合物であって、式中
R1aは、ハロゲンまたは−S(=O)2CH3であって;ならびに
JおよびYは式1について上記に定義されているとおりである。]
[0148] 実施形態B2.実施形態B1の化合物であって、式中、R1aは、Clまたは−S(=O)2CH3である。]
[0149] 特定の実施形態としては、以下からなる群から選択される式1および1aの化合物が挙げられる。
4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物8)、
N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物109)、
4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物107)、
2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール(化合物108)、
2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[5,1−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール(化合物5)、
N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物12)、
N−(1−メチルエチル)−4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン(化合物26)、
N−シクロプロピル−4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン(化合物27)、
(2S)−2−[[4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール(化合物54)、
4−(6,7−ジヒドロ−2−フェニル−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル)−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物116)、
N−シクロプロピル−4−(6,7−ジヒドロ−2−フェニル−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン(化合物117)、
N−シクロプロピル−4−[6,7−ジヒドロ−2−(3−チエニル)−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物121)、
2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(化合物174)、
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン(化合物150)、
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(化合物145)、および
2−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]−7H−ピラゾロ[1,5−c][1,3]オキサジン(化合物178)。]
[0150] 注目すべきは、実施形態1〜76およびA1〜A4を含む上記の実施形態であり、ここで、式1はそのN−オキシドおよび塩を含まない。]
[0151] 本発明は、式1の化合物(そのすべての幾何異性体および立体異性体、N−オキシド、ならびに、塩を含む)、および、少なくとも1つの他の殺菌剤を含む殺菌組成物を提供する。このような組成物の実施形態は、上述の化合物実施形態のいずれかに対応する化合物を含む組成物であることに注意されたい。]
[0152] 本発明は、式1の化合物(全ての幾何異性体および立体異性体、そのN−オキシドおよび塩を含む)の殺菌的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤よりなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含む殺菌性組成物を提供する。かかる組成物の実施形態として注目すべきは、上記された化合物の実施形態のいずれかに相当する化合物を含む組成物である。]
[0153] 本発明は、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害の防除方法であって、植物もしくはその一部に、または植物種子あるいは苗に、式1の化合物(全ての幾何異性体および立体異性体、そのN−オキシドおよび塩を含む)の殺菌的に有効な量を適用する工程を含む方法を提供する。かかる方法の実施形態として注目すべきは、上記された化合物の実施形態のいずれかに相当する化合物の殺菌的に有効な量を適用する工程を含む方法である。特に注目すべきは、化合物が本発明の組成物として適用される実施形態である。]
[0154] スキーム1〜10に記載されている以下の方法および変形の1つ以上を用いて、式1および式1aの化合物を調製することが可能である。以下の式1〜22の化合物中のR1、R2、R1a、YおよびJの定義は、特に記載のない限り発明の概要において上記に定義されているとおりである。式1b〜1cは式1の種々のサブセットであると共に、式1b〜1cについてのすべての置換基は、他に示されていない限りにおいて式1について上記に定義されているとおりである。式7aは式7のサブセットであると共に、式11aは式11のサブセットである。]
[0155] スキーム1に示されているとおり、式1の化合物(式中、R1はH以外である)は、式1aの化合物(式中、R1aは、発明の概要において定義されているとおり、ハロゲン、−SCH3、−S(=O)CH3、−S(=O)2CH3、−OS(=O)2CH3、−OS(=O)2CF3または−OS(=O)2Ph−p−CH3などの脱離基である)と、式2の化合物(式中、R1は、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11b、−OR12、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bである)との反応により調製されることが可能である。この反応は、式1aの化合物を、式2の化合物と、金属水素化物、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属炭酸塩などの塩基の存在下に、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な非プロトン性溶剤の存在下または不存在下に接触させる工程により実施される。あるいは、この反応は、R1Hが、第一級もしくは第二級アミンまたはアニリンである場合、過剰量の式2の化合物中に実施されることが可能である。この代替において、過剰量の第一級もしくは第二級アミンまたはアニリンが塩基として機能する。この反応は、典型的には、0〜175℃で、1〜48時間の反応時間かけて行われる。R1がHである式1の化合物は、R1aがハロゲンである式1aの化合物と、水素ガスとの、活性炭に担持されたパラジウムまたはラネーNiなどの触媒の存在下での反応により(接触させてもたらされることにより)調製されることが可能である。]
[0156] ]
[0157] スキーム2は、式3の化合物と適切に置換された式4のアルキンとの、典型的には、80〜250℃の温度で、24〜96時間の範囲の反応時間での反応により、どのように式1aの化合物を形成することが可能であるかを説明する。多様な溶剤が利用されることが可能である;特に有用な溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレンまたはメシチレンなどの芳香族炭化水素が挙げられる。]
[0158] ]
[0159] スキーム3の方法において、市販されている式5のピリミジン(式中、Z1はCl、BrまたはIであると共にR1aはCl、−SCH3、−S(=O)CH3または−S(=O)2CH3である)は、式6のアリールアルキンとパラジウム(II)を含む触媒の存在下にカップリングされて、式4の化合物を得ることが可能である。適切な触媒および条件は、Heck,R.F.により、Palladium Reagents in Organic Synthesis、Academic Press、New York、1985年において考察されている。]
[0160] ]
[0161] スキーム4において、式3の化合物は、市販されているプロリン、ピペコリン酸、チオモルホリン−3−カルボン酸、チアゾリジン−4−カルボン酸および4−N−BOC−ピペラジン−2−カルボン酸などの、式7のアミノ酸(式中、Yは、提示4のH−1、H−2、H−5、H−7およびH−10である)から調製される。記載の式7のアミノ酸は、塩酸などの水性酸中に亜硝酸ナトリウムでニトロソ化されると共に、その後、トリフルオロ無水酢酸などの脱水剤で処理されて、式3の化合物が調製されることが可能である。代表的な脱水処理が、Boyer,J.らにより、Heterocycles、1990年、31(3)、481〜4ページにおいて、およびVenkatesan,A.M.らにより、J.Med.Chem.、2006年、49、4623〜4637ページにおいて記載されている。]
[0162] ]
[0163] 式7のアミノ酸(式中、Yは提示4のH−4である)は、Asher,V.らにより、Tetrahedron Lett.、1981年、22、141〜144ページにおいて記載されているとおり、モルホリンから調製されることが可能である。]
[0164] スキーム5の合成手法は、式7の化合物(式中、Yは提示4のH−8である)を調製するために有用な方法である。スキーム5において、式7aの化合物は、Shiro,Y.らにより、Tetrahedron、2006年、62、8687〜8695ページにおいて記載されているとおり、市販されている式8のホモセリンラクトンおよびホルムアルデヒドの37%水溶液から、触媒量の塩酸の存在下に調製されることが可能である。]
[0165] ]
[0166] 一定の式1bの化合物(式1であって、式中、発明の概要において定義されているとおり、YはNR3を環員として含むと共にR3はアルキルまたはアルキルカルボニルである)は、スキーム6に示されているとおり、式22におけるR3に結合している適切な脱離基Lvの、塩基の存在下での式9の化合物の環式アミン部分での置換により調製されることが可能である。好適な塩基としては、トリエチルアミン、ピリジンおよびN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、ならびに、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムなどの無機塩基が挙げられる。この反応は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテルまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性有機溶剤中で、0〜100℃の温度で、1〜72時間の範囲の反応時間で実施される。式22の化合物中の好適な脱離基(すなわちLv)としては、臭化物、ヨウ化物、メシレート(OS(O)2CH3)、トリフレート(OS(O)2CF3)等が挙げられる。]
[0167] ]
[0168] スキーム7において、式10の化合物(式中、Z2は、カルバモイルまたはベンジル基などの保護基である)の脱保護は、当業者に公知である多数の方法により式9の化合物をもたらす。この技術分野の概要は、Greene,T.W.らにより、Protective Groups in Organic Synthesis、Wiley−Interscience、New York、1999年において記載されている。当業者は、多くの式10の化合物は、環YがN−Z2を含有する上記のスキーム1〜4において記載のものと同様の方法により調製されることが可能であることを認識するであろう。]
[0169] ]
[0170] Yが、近接している窒素および炭素を結合する原子と一緒になって、C(R2)2からなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成している式1cの化合物は、スキーム8に示されているとおり調製されることが可能である。塩化アルミニウム、BF3−エーテラートまたは塩化鉄(III)などのルイス酸触媒の存在下での、1,2−ジメトキシエタンなどの溶剤中における、1〜18時間の時間にわたる、0〜165℃の反応温度での、無水酢酸または塩化アセチルと式11の化合物との反応は式12の化合物をもたらす。式12のアシル化生成物は、混ざりもののない純粋なN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF−DMA)と、50〜150℃の温度で、1〜8時間の反応時間にわたって反応させられて、式13の化合物が得られる。式1cの化合物は、式13の化合物から、式14のグアニジン(式中、R1は発明の概要に記載のとおりである)との、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンなどの溶剤中における、K2CO3、Na2CO3、KHCO3またはNaHCO3などの塩基の存在下での、25〜150℃の温度での反応により調製されることが可能である。]
[0171] ]
[0172] 式11aの化合物(すなわち、sが0〜4である式11)は、スキーム9に示されているとおり調製されることが可能である。Stevens,K.ら、Org.Lett.、2005年、21、4753〜56ページに記載されているとおり、式15の化合物は、塩酸ヒドロキシルアミンと反応され、続いて脱水/環化されて、式16の化合物をもたらすことが可能である。式17の化合物は、Johns,B.ら、Tetrahedron、2003年、59、9001〜9011ページに記載されているとおり、式16の化合物をトリクロロベンゼンなどの溶剤中に、50〜250℃で加熱することにより、または、式16の化合物を1,2−ジメトキシエタンなどの溶剤中において、触媒量の塩化鉄(II)の存在下で、0〜150℃で処理することにより調製されることが可能である。Elsner,J.ら、J.Med.Chem.、2005年、48、5771〜5779ページに記載されているとおり、式11aの化合物は、式17の化合物と水素ガスとを、活性炭に担持されたパラジウムなどの触媒の存在下に、メタノールまたはエタノールなどのアルコール系溶剤中において反応させることにより調製されることが可能である。]
[0173] ]
[0174] 式15の化合物は、スキーム10に示されている2つの方法により調製されることが可能である。市販されている式19の置換アセトフェノンは、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどの塩基で脱プロトン化され、次いで、適切に置換された式18のブロモピリジンでアルキル化されることが可能である。あるいは、式15の化合物はまた、水素化ナトリウム、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどの塩基による、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの溶剤中における、−50〜80℃の温度での式20の置換メチルピリジンの脱プロトン化、続いて、市販されている、Z3がメチルまたはエチルである式21のエステル化合物で式15の化合物を得ることにより調製されることが可能である。]
[0175] ]
[0176] 式1および1aの化合物を調製するための上記のいくつかの試薬および反応条件は、中間体に存在する特定の官能基には適合しないであろうことが認識される。これらの例において、合成系中に保護/脱保護配列または官能性の相互転換を組み入れることにより、所望の生成物を得ることが助けられるだろう。保護基の使用および選択は化学合成の当業者に明白であろう(例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley:New York、1991を参照のこと)。場合によっては、いずれかの個々のスキームに記述されたように与えられた試薬の導入後、式1および1aの化合物の合成を完了するために、詳細に記載されていない追加の慣例合成工程を実行する必要があることを当業者は認識するだろう。式1および1aの化合物を調製するために提案された特定の順序により示されるもの以外の順番で、上記スキームに図示された工程の組み合わせを実行する必要があることも当業者は認識するだろう。]
[0177] 置換基を加えるため、または存在する置換基を変性するために、本明細書に記載の式1および1aの化合物および中間体に、様々な求電子、求核、基、有機金属、酸化および還元反応を受けさせることができることも当業者は認識するだろう。]
[0178] さらなる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を限定するものではない。以下の実施例の工程は全体的な合成変換における各工程の手順を説明し、そして各工程の出発材料が、他の実施例または工程に手順が記載される特定の製造実施によって必ずしも製造される必要はない。クロマトグラフィー溶媒混合物を除いて、または特記されない限り、パーセントは重量によるものである。特記されない限り、クロマトグラフィー溶媒混合物に関する部およびパーセントは体積によるものである。1HNMRスペクトルが、テトラメチルシランの低磁場側にppmで報告されており;「s」は一重項を意味し、「d」は二重項を意味し、「t」は三重項を意味し、「q」は四重項を意味し、「m」は多重項を意味し、「dd」は二重項の二重項を意味し、「dt」は三重項の二重項を意味し、「br s」は幅広の一重項を意味する。]
[0179] 実施例1
2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(化合物174)およびN−(シクロプロピルメチル)−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物24)の調製
ステップA:4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]−2−(メチルチオ)ピリミジンの調製
4−ヨード−2−(メチルチオ)ピリミジン(35.7g、142mmol)および1−エチニル−4−フルオロベンゼン(17.0g、142mmol)をトリエチルアミン(200mL)に室温で添加した。溶液に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.0g、1.4mmol)およびヨウ化銅(1.0g、5.2mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を、窒素雰囲気下に室温で18時間攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮して、過剰量のトリエチルアミンを除去した。残渣を、水(400mL)とジクロロメタン(400mL)との間に分割した。この有機層を水で洗浄(2×400mL)すると共に乾燥させ(MgSO4)、および溶剤を減圧下で蒸発させて油を得た。シリカゲルでの0〜50%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として伴うフラッシュクロマトグラフィー精製で、18.3gの表題の化合物を明るい茶色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.5(d,1H)、7.6(m,2H)、7.08(m,3H)、2.58(s,3H)。]
[0180] ステップB:2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジンの調製
テトラヒドロピリド[c]シドノン(5.57g、38.7mmol)(Heterocycles、1990年、31(3)、481〜4ページの手法に準拠して調製した)および4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]−2−(メチルチオ)ピリミジン(すなわち、ステップAの生成物)(9.44g、38.7mmol)のメシチレン(100mL)中の懸濁液を165℃で18時間攪拌した。溶剤を減圧下で蒸発させて油を残留させた。この残渣を酢酸エチル/ヘキサン(0:1〜2:4)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、6.0gの表題の化合物をベージュ色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.2(d,1H)、7.4(m,2H)、7.0(m,2H)、6.6(d,1H)、4.2(t,2H)、3.16(t,2H)、2.5(s,3H)、2.1(m,2H)、1.95(m,2H)。]
[0181] ステップC:2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジンの調製
クロロホルム(125mL)中に溶解した2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルチオ)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(すなわち、ステップBの生成物)(6.0g、17.6mmol)および3−クロロ過安息香酸(70%、7.77g、35.2mmol)の混合物を25℃で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(20.0g)で処理した。この反応混合物を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(1:9〜2:3)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、6.0gの、本発明の化合物である表題の生成物を黄色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.5(d,1H)、7.4(m,2H)、7.09(m,3H)、4.24(t,2H)、3.3(s,3H)、3.24(t,2H)、2.13(m,2H)、1.97(m,2H)。]
[0182] ステップD:N−(シクロプロピルメチル)−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミンの調製
2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(すなわち、ステップCの生成物)(200mg、0.54mmol)およびシクロプロピルメチルアミン(2.46g、34.6mmol)の混合物を85℃で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(20.0g)で処理した。次いで、シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(1:9〜2:3)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、97mgの、本発明の化合物である表題の生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.05(d,1H)、7.47(m,2H)、7.04(t,2H)、6.24(d,1H)、5.31(m,1H)、4.22(t,2H)、3.23(t,2H)、3.11(t,2H)、2.09(m,2H)、1.91(m,2H)、1.06(m,1H)、0.51(m,2H)、0.23(m,2H)。]
[0183] 実施例2
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン(化合物150)、N−シクロブチル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物51)、4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物8)およびN−[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アセトアミド(化合物52)の調製
ステップA:2−クロロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]ピリミジンの調製
2,4−ジクロロピリミジン(50.0g、333mmol)および1−エチニル−4−フルオロベンゼン(40.0g、333mmol)をトリエチルアミン(200mL)に25℃で添加した。この反応混合物に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(1.0g、1.4mmol)およびヨウ化銅(1.0g、5.2mmol)を添加した。この反応混合物を、窒素雰囲気下に室温で18時間攪拌した。残渣を、水(400mL)とジクロロメタン(400mL)との間に分割した。有機層を水で洗浄(2×400mL)し、乾燥させ(MgSO4)、および、減圧下で蒸発させて油を得た。シリカゲルでの0〜50%酢酸エチル/ヘキサンを溶出液として伴うフラッシュクロマトグラフィー精製で、69.5gの表題の化合物を明るい茶色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.63(d,1H)、7.62(m,2H)、7.4(d,1H)、7.11(t,2H)。]
[0184] ステップB:3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジンの調製
テトラヒドロピリド[c]シドノン(18.6g、129mmol)(Heterocycles、1990年、31(3)、481〜4ページの手法に準拠して調製した)および2−クロロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]ピリミジン(すなわち、ステップAの生成物)(30.0g、129mmol)の300mLのメシチレン中の懸濁液を165℃で18時間攪拌した。この反応混合物を減圧下で蒸発させて油を残留させた。この残渣を酢酸エチル/ヘキサン(0:1〜2:4)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、28.0gの、本発明の化合物である表題の化合物をベージュ色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.26(d,1H)、7.43(m,2H)、7.10(m,2H)、6.82(d,1H)、4.23(t,2H)、3.20(t,2H)、2.12(m,2H)、1.96(m,2H)。]
[0185] ステップC:N−シクロブチル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミンの調製
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン(すなわち、ステップBの生成物)(200mg、0.54mmol)、トリエチルアミン(55mg、0.54mmol)およびシクロブチルアミン(5.0mL)の混合物を65℃で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(20.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(1:9〜1:0)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、70mgの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.26(d,1H)、7.43(m,2H)、7.10(t,2H)、6.82(d,1H)、5.27(d,1H)、4.41(m,1H)、4.21(t,2H)、3.11(t,2H)、2.36(m,2H)、2.09(m,2H)、1.92(m,4H)、1.72(m,2H)。]
[0186] ステップD:4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミンの調製
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン(すなわち、ステップBの生成物)(200mg、0.54mmol)およびイソプロピルアミン(5.0mL)の混合物を34℃で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(20.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(1:9〜1:0)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、115mgの、本発明の化合物である表題の生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.05(d,1H)、7.43(m,2H)、7.10(t,2H)、6.21(d,1H)、4.99(d,1H)、4.21(t,2H)、4.05(m,1H)、3.11(t,2H)、2.10(m,2H)、1.95(m,2H)、1.23(d,6H)。]
[0187] ステップE:N−[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アセトアミドの調製
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン(すなわち、ステップBの生成物)(0.10g、0.27mmol)、アセトアミド(0.08g、1.3mmol)、分子ふるい(4Å、3.0g)の4mLのN,N−ジメチルホルムアミド中の混合物を室温で15分間攪拌した。水素化ナトリウム(55%分散体、0.06g、1.3mmol)を添加し、この反応混合物を100℃で一晩加熱した。次いで、この反応混合物をCelite(登録商標)珪藻土ろ過助剤のパッドを通してろ過し、次いで、減圧下で濃縮した。粗油をシリカゲル上での溶出液としてヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、55mgの、本発明の化合物である表題の化合物を油として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.31(d,1H)、8.04(br s,1H)、7.46(m,2H)、7.09(m,2H)、6.67(d,1H)、4.26(m,2H)、3.17(m,2H)、2.44(s,3H)、2.14(m,2H)、1.97(m,2H)。]
[0188] 実施例3
4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物141)およびメチル2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−3−[2−[(1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート(化合物138)の調製
ステップA:1−(フェニルメチル)水素4−ニトロソ−1,3−ピペラジンジカルボキシレートの調製
1−(フェニルメチル)水素1,3−ピペラジンジカルボキシレート(5.0g、18.9mmol)の1N塩酸(50mL)中の溶液に、0℃で、亜硝酸ナトリウム(2.5g、36.2mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で3時間攪拌し、次いで、25℃に温めさせた。この反応混合物を、水(400mL)とジクロロメタン(400mL)との間に分割した。有機層を水で洗浄(2×400mL)し、乾燥させ(MgSO4)、および減圧下で蒸発させて、5.7gの表題の化合物を粘性の油として得た。この化合物は、さらなる精製または特徴づけを伴わずに続けて用いた。]
[0189] ステップB:4,5,6,7−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−5−[(フェニルメトキシ)カルボニル][1,2,3]オキサジアゾロ[3,4−a]ピラジン−8−イウム分子内塩の調製
1−(フェニルメチル)水素4−ニトロソ−1,3−ピペラジンジカルボキシレート(すなわち、ステップAの生成物)(5.7g、19mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸無水物(4.89g、23.3mmol)で0℃で処理した。この反応混合物を0℃で2時間攪拌し、次いで、1時間、攪拌を続けながら25℃に温めさせた。この反応混合物を減圧下で濃縮し、および残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(5.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(1:1〜1:0)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して3.0gの表題の化合物を黄色の油として得た。
1H NMR(CDCl3)δ7.37(m,5H)、5.20(s,2H)、4.59(s,2H)、4.32(m,2H)、4.03(m,2H)。]
[0190] ステップC:フェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレートの調製
2−クロロ−4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]ピリミジン(すなわち、実施例2、ステップAの生成物)(2.51g、10.8mmol)および4,5,6,7−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−5−[(フェニルメトキシ)カルボニル][1,2,3]オキサジアゾロ[3,4−a]ピラジン−8−イウム分子内塩(すなわち、ステップBの生成物)(3.00g、10.8mmol)のメシチレン(100mL)中の混合物を165℃で18時間攪拌した。この反応混合物を冷却すると共に減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(10.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(0:1〜1:1)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、1.5gの表題の化合物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.26(d,1H)、7.4(m,7H)、7.14(t,2H)、6.85(d,1H)、5.24(br s,2H)、5.17(m,2H)、4.29(m,2H)、4.05(t,2H)。]
[0191] ステップD:フェニルメチル2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−3−[2−[(1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレートの調製
イソプロピルアミン(2.0mL)およびフェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート(すなわち、ステップCの生成物)(1.00g、2.05mmol)の溶液を、密封したチューブ中で、80℃でマイクロ波反応器において8時間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮して過剰量のアミンを除去した。残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(10.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(0:1〜7:1)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、0.5gの表題の化合物を白色の固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.99(br s,1H)、7.47(dd,2H)、7.37(m,5H)、7.09(t,2H)、6.18(d,1H)、5.13(s,2H)、5.21(s,2H)、4.9(m,1H)、4.27(m,2H)、4.04(m,2H)、1.21(m,6H)。]
[0192] ステップE:4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミンの調製
メタノール(20mL)中のパラジウム(10%で活性炭上に担持、25mg)および2M塩化水素を、フェニルメチル2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−3−[2−[(1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレート(すなわち、ステップDの生成物)(0.50g、0.14mmol)のメタノール(30mL)中の溶液に添加した。得られた懸濁液を、水素ガス(68.9kPa)下で18時間、パル装置で振盪した。得られた懸濁液をろ過すると共に、乾燥するまで濃縮して、0.42gの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ9.35(s,1H)、8.15(s,1H)、7.65(dd,2H)、7.27(t,2H)、5.02(s,1H)、4.72(s,1H)、4.49(s,2H)、4.43(t,2H)、4.01(s,2H)、3.44(m,1H)、1.22(d,3H)、1.07(d,3H)。]
[0193] ステップF:メチル2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−3−[2−[(1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−5(4H)−カルボキシレートの調製
トリエチルアミン(96mg、0.948mmol)を、4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(すなわち、ステップEの生成物)(0.150g、0.426mmol)およびクロロ蟻酸メチル(41.1μL、0.178mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)中の溶液に添加した。この反応混合物を25℃で24時間攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。この残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈すると共にシリカゲル(10.0g)で処理した。シリカゲル懸濁液を減圧下で濃縮してシリカゲルと粗生成物との混合物を残留させ、これを、溶出液として酢酸エチル/ヘキサン(0:1〜1:4)の勾配を用いるシリカゲルクロマトグラフィにより精製して、25mgの、本発明の化合物である表題の生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.00(d,1H)、7.48(m,2H)、7.10(t,2H)、6.19(d,1H)、5.10(s,2H)、4.98(d,1H)、4.27(m,2H)、4.19(m,1H)、4.02(m,2H)、3.79(s,3H)、1.28(d,6H)。]
[0194] 実施例4
N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物131)および1−[3−[2−(シクロプロピルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−イル]エタノン(化合物134)の調製
ステップA:1−(フェニルメチル)水素テトラヒドロ−2−ニトロソピリダジン−1,(3S)(2H)−ジカルボキシレートの調製
亜硝酸ナトリウム(1.03g、15.0mmol)の8mLの水中の溶液を、1−(フェニルメチル)水素テトラヒドロピリダジン−1,(3S)(2H)−ジカルボキシレート(2.64g、10.0mmol;Coatsら、J.Org.Chem.、2004年、69、1734ページに記載のとおり調製した)の1N塩酸(30mL)中の懸濁液に、4℃で10分間にわたって滴下した。3.5時間後、反応混合物を酢酸エチル(40mL)で希釈し、この層を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出(2×20mL)し、組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、および、減圧下で濃縮して、3.14gの表題の化合物を黄色の油として得た。この化合物は、さらなる精製または特徴づけを伴わずに続けて用いた。]
[0195] ステップB:4,5,6,7−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−7−[(フェニルメトキシ)カルボニル][1,2,3]オキサジアゾロ[3,4−b]ピリダジン−8−イウム分子内塩の調製
粗1−(フェニルメチル)水素テトラヒドロ−2−ニトロソピリダジン−1,(3S)(2H)−ジカルボキシレート(すなわち、ステップAの生成物)(3.14g、10.0mmol)のジエチルエーテル(80mL)中の溶液を、2℃で、トリフルオロ酢酸無水物(2.52g、12.0mmol)で処理した。30分間の後に沈殿が観察された。この反応混合物を0℃で3時間攪拌し、次いで、ろ過した。沈殿物をヘキサンですすいで、2.23gの表題の化合物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ7.37(m,5H)、5.32(s,2H)、3.99(m,2H)、2.79(m,2H)、1.97(m,2H)。]
[0196] ステップC:フェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレートの調製
シドノン4,5,6,7−テトラヒドロ−3−ヒドロキシ−7−[(フェニルメトキシ)カルボニル][1,2,3]オキサジアゾロ[3,4−b]ピリダジン−8−イウム分子内塩(すなわち、ステップBの生成物)(1.54g、5.59mmol)および4−[2−(4−フルオロフェニル)エチニル]−2−(メチルチオ)ピリミジン(すなわち、実施例1、ステップAの生成物)(1.0g、4.30mmol)のメシチレン(10mL)中の混合物を140℃で4時間攪拌した。この反応混合物を冷却すると共に減圧下で濃縮した。この残渣を溶出液としてヘキサン中の5〜40%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、0.9gの表題の化合物を黄色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.29(d,1H)、7.46(m,2H)、7.34(m,5H)、7.11(m,2H)、6.86(d,1H)、5.28(s,2H)、4.01(m,2H)、3.34(m,2H)、2.05(m,2H)。]
[0197] ステップD:フェニルメチル3−[2−(シクロプロピルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレートの調製
フェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレート(すなわち、ステップCの生成物)(464mg、1.0mmol)およびシクロピロピルアミン(1.3mL、18.5mmol)のクロロホルム(3mL)中の溶液を、密封したチューブ中で、マイクロ波照射下に1時間、120℃で加熱し、次いで、160℃で5分間加熱した。この反応混合物を水で希釈すると共に、ジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、および減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の20〜100%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、240mgの表題の化合物を固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.09(d,1H)、7.50(m,2H)、7.33(m,5H)、7.07(m,2H)、6.30(d,1H)、5.28(m,2H)、5.25(s,1H)、3.99(m,2H)、3.31(m,2H)、2.76(m,1H)、2.00(m,2H)、0.78(m,2H)、0.56(m,2H)。]
[0198] ステップE:N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジンアミンの調製
窒素ガスを、フェニルメチル3−[2−(シクロプロピルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレート(すなわち、ステップDの生成物)(150mg、0.31mmol)のメタノール(5mL)中の溶液中に5分間通気させた。この反応混合物に、活性炭に担持された10%パラジウム(150mg、100重量%)を添加すると共に、得られた混合物を水素下(100kPa)に室温で2時間攪拌した。次いで、この反応混合物をCelite(登録商標)珪藻土ろ過助剤のパッドを通してろ過し、および触媒をメタノールですすいでおよびろ過した。組み合わせた濾液を濃縮すると共に、粗残渣を、溶出液としてジクロロメタン中の0〜25%イソプロパノールを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、92mgの、本発明の化合物である表題の生成物をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.08(d,1H)、7.49(m,2H)、7.05(m,2H)、6.30(d,1H)、5.29(m,2H)、3.49(m,2H)、3.28(m,2H)、2.77(m,1H)、1.98(m,2H)、0.79(m,2H)、0.56(m,2H)。]
[0199] ステップF:1−[3−[2−(シクロプロピルアミノ)−4−ピリミジニル]−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−イル]エタノンの調製
触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(約5mg)を、N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(すなわち、ステップEの生成物)(42.1mg、0.12mmol)および無水酢酸(0.023mL、0.24mmol)の2mLのピリジン中の溶液に、室温で添加した。3時間後、反応混合物を水で希釈すると共に、酢酸エチルで抽出(3×10mL)した。組み合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、および減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の20〜100%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、25mgの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.13(d,1H)、7.51(m,2H)、7.09(m,2H)、6.31(d,1H)、5.30(s,1H)、4.02(m,2H)、3.29(s,2H)、2.78(m,1H)、2.27(s,3H)、2.07(m,2H)、0.81(m,2H)、0.58(m,2H)。]
[0200] 実施例5
2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール(化合物132)の調製
ステップA:フェニルメチル2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−3−[2−[(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレートの調製
フェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレート(すなわち、実施例4、ステップCの生成物)(390mg、0.84mmol)およびDL−2−アミノ−1−プロパノール(2.62mL、3.36mmol)のクロロホルム(3mL)中の溶液を、密封したチューブ中で、マイクロ波照射下に1時間120℃で加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮すると共に、粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の10〜80%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、150mgの表題の化合物をオレンジ色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.03(d,1H)、7.48(m,2H)、7.33(m,5H)、7.06(m,2H)、6.27(d,1H)、5.27(s,2H)、5.13(m,1H)、3.99(m,2H)、3.75(m,1H)、3.63(m,2H)、3.24(m,2H)、2.03(m,2H)、1.25(d,3H)。]
[0201] ステップB:2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノールの調製
窒素ガスをフェニルメチル2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロ−3−[2−[(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミノ]−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレート(すなわち、ステップAの生成物)(107mg、0.21mmol)のメタノール(5mL)中の溶液の中に5分間通気させた。この反応混合物に、活性炭に担持された10%パラジウム(227mg)を添加すると共に、得られた混合物を水素下(100kPa)で、2時間、室温で攪拌した。この反応混合物をCelite(登録商標)珪藻土ろ過助剤のパッドを通してろ過すると共に、パラジウム触媒をメタノールですすぎ、および、ろ過した。組み合わせた濾液を濃縮すると共に、粗残渣を、溶出液としてジクロロメタン中の10〜50%イソプロパノールを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、47mgの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.01(d,1H)、7.47(m,2H)、7.05(m,2H)、6.28(d,1H)、5.27(s,1H)、5.08(m,1H)、4.10(m,1H)、3.75(m,1H)、3.62(m,1H)、3.49(m,2H)、3.20(m,2H)、2.00(m,2H)、1.26(m,3H)。]
[0202] 実施例6
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(化合物145)およびN−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチルピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン(化合物135)の調製
ステップA:3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジンの調製
窒素ガスを、フェニルメチル3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−5,6−ジヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−7(4H)−カルボキシレート(すなわち、実施例4、ステップCの生成物)(1.0g、2.16mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に中に5分間通気させた。この反応混合物に、活性炭に担持された10%パラジウム(229mg、23重量%)を添加すると共に、得られた混合物を、室温で、水素(100kPa)下に、1時間攪拌した。この反応混合物を、Celite(登録商標)珪藻土ろ過助剤のパッドを通してろ過すると共に、パラジウム触媒をメタノールですすぐと共に、ろ過した。組み合わせた濾液を濃縮すると共に、粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の20〜100%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、180mgの表題の化合物を固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.26(d,1H)、7.45(m,2H)、7.10(m,2H)、6.85(d,1H)、5.30(s,1H)、3.51(m,2H)、3.31(m,2H)、2.03(m,2H)。]
[0203] ステップB:3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチルピラゾロ[1,5−b]ピリダジンの調製
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(すなわち、ステップAの生成物)(50.0mg、0.15mmol)、ヨードメタン(0.019mL、0.31mmol)および炭酸カリウム(63mg、0.46mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の混合物を、室温で2時間攪拌し、続いて、50℃で1時間、次いで、100℃で2時間攪拌した。この反応混合物を水で希釈すると共に、酢酸エチルで抽出(3×10mL)した。組み合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、および減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の20〜80%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、37.4mgの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.25(d,1H)、7.45(m,2H)、7.10(m,2H)、6.83(d,1H)、3.39(m,2H)、3.26(m,2H)、3.10(s,3H)、2.05(m,2H)。]
[0204] ステップC:N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチルピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−2−ピリミジンアミンの調製
3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチルピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(すなわち、ステップBの生成物)(30.0mg、0.087mmol)およびシクロプロピルアミン(0.31mL、4.36mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(2mL)中の溶液を、マイクロ波照射下で、150℃で30分間加熱した。この反応混合物を水で希釈すると共に、酢酸エチルで抽出(3×10mL)した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、および減圧下で濃縮した。粗残渣を、溶出液としてヘキサン中の20〜80%酢酸エチルを用いる中圧液体クロマトグラフィーにより精製して、27mgの、本発明の化合物である表題の生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.07(d,1H)、7.50(m,2H)、7.05(m,2H)、6.28(d,1H)、5.23(s,1H)、3.38(m,2H)、3.23(m,2H)、3.09(s,3H)、2.77(m,1H)、2.01(m,2H)、0.80(m,2H)、0.56(m,2H)。]
[0205] 実施例7
2−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]−7H−ピラゾロ[1,5−c][1,3]オキサジン(化合物178)および4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[1,5−c][1,3]オキサジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン(化合物112)の調製
ステップA:テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−4−カルボン酸の調製
ホモセリンラクトン臭化水素酸塩(5.92g、32.5mmol)を、ホルムアルデヒド(水中に37%、16mL)、1N塩酸(3mL)および水(75mL)の混合物中に溶解させた。この反応混合物を4日間攪拌した。次いで、溶剤を減圧下で蒸発させて白色の固体を得、次いで、これを、エタノール(100mL)中に懸濁させた。15分間の後、未溶解の固形分を濾出し、濾液を濃縮しておよそ25mLの粗残渣を得た。25mL酢酸エチルを添加した後、この粗混合物を冷凍庫に−10℃で一晩保管した。次いで、固体をろ過により回収して、4.1gの表題の化合物を白色の固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ4.93(d,1H)、4.48(d,1H)、4.31(m,1H)、4.04(m,1H)、3.76(m,1H)、2.09(m,1H)、1.90(m,1H)。]
[0206] ステップB:テトラヒドロ−3−ニトロソ−2H−1,3−オキサジン−4−カルボン酸の調製
テトラヒドロ−2H−1,3−オキサジン−4−カルボン酸(すなわち、ステップAの生成物)(2.00g、15.3mmol)を1N塩酸(12.4mL)中に溶解させると共に、この溶液を0℃に冷却した。次いで、亜硝酸ナトリウム(1.42g、20.6mmol)を数回に分けて添加し、この反応混合物を1時間攪拌した。次いで、この反応混合物をジクロロメタンで2回および酢酸エチルで1回抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、および減圧下で濃縮して1.29gの表題の化合物を固体として得た。この化合物は、その後の反応における使用に十分な純度のものであった。
1H NMR(DMSO−d6)δ13.51(br s,1H)、6.01(d,1H)、5.52(d,1H)、5.27(d,1H)、3.99(m,1H)、3.70(m,1H)、2.07(m,1H)、1.95(m,1H)。]
权利要求:

請求項1
式1[式中、Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、接している窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、−C(R2)=N−、−N=N−、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、S(=O)p(=NR4)qおよびSiR5aR5bからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−NHCHO、−N3、−N=C=O、−N=C=S、−SH、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ、C2〜C5ハロアルキルカルボニルオキシ、C3〜C5アルコキシカルボニルアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C2〜C5アルキル(チオカルボニル)、C2〜C5アルキルチオ(チオカルボニル)、C1〜C5アルキルスルフィニル、C1〜C5ハロアルキルスルフィニル、C3〜C6シクロアルキルスルフィニル、C1〜C5アルキルスルホニル、C1〜C5ハロアルキルスルホニル、C3〜C6シクロアルキルスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリル、C3〜C5ハロトリアルキルシリル、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C5ハロアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C5ジアルキルアミノまたはC3〜C5ハロジアルキルアミノであるか;または隣接する環炭素原子に結合する2つのR2は、一緒になって、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノおよびニトロから選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換された5員〜7員縮合炭素環あるいは複素環を形成しており;各R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−NHCHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C1〜C5アルキルアミノスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリルまたはC3〜C5ハロトリアルキルシリルであり;各R4は、独立して、H、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシ、フェニルまたはベンゾイルであり;各R5aおよびR5bは、独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシまたはC1〜C5ハロアルコキシであり;各R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキルまたはベンジルであり;各R6aは、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであり;Jは、フェニル、もしくは5員もしくは6員芳香族複素環、またはナフタレニル、もしくは8員〜10員芳香族複素環式二環系であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるか;またはJは、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を任意選択的に含む、5員または6員非芳香族炭素環または複素環であって、各環は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり;R8はC1〜C3アルキルであり;R1は、H、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11b、−OR12、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bであり;各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であるか;または各R9aおよびR9b対、またはR11aおよびR11b対は、独立して、それが結合している窒素と一緒になって炭素およびヘテロ原子から選択される環員を含有する3員〜6員環を形成しており、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、ハロゲン、−CN、C1〜C2アルキルおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハロアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C2〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキルまたはC1〜C5アルコキシであるか;またはR15aおよびR15bのジェミナルな対は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、−C(=O)−またはC3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成するか;または隣接する炭素原子に結合しているR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成し;各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8シクロアルケニルオキシ、5員もしくは6員芳香族複素環またはナフタレニルまたは8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意選択的に、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、5員もしくは6員複素環式非芳香族環であり;各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるが;ただし、R12が−(CR15aR15b)mR16であり、そしてmが0である場合、R16は、C3〜C8シクロアルコキシまたはC3〜C8シクロアルケニルオキシ以外であり;各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C3〜C6トリアルキルシリル、フェニル、ナフタレニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;各mは、独立して、0、1または2であり;各R10は、独立して、H、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5ハロアルケニル、C2〜C5ハロアルキニル、C2〜C5アルコキシアルキル、C2〜C5アルキルカルボニルまたはC1〜C5アルコキシであり;各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR13aおよびR13bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR3)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;pおよびqは、独立して、S(=O)p(=NR4)qの各場合において0、1または2であるが、ただし、pとqとの和は0、1または2であり;そして各R18は、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであるが、ただし、化合物が、2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−(4−ピリミジニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン以外である]、から選択される化合物およびそのN−オキシドおよび塩。
請求項2
Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、C(=O)、C(=S)、およびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシであり;R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C3アルキル、C2〜C4アルキルカルボニル、C2〜C4ハロアルキルカルボニル、C2〜C4アルコキシカルボニルまたはC2〜C4ハロアルコキシカルボニルであり;Jは、フェニル、もしくは5員もしくは6員芳香族複素環、ナフタレニル環系、またはC(=O)またはC(=S)からなる群から選択される環員を任意選択的に含む、5員もしくは6員非芳香族炭素環もしくは複素環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C3アルキルまたはC1〜C3アルコキシであり;R1は、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11bまたは−OR12であり;各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルコキシアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲンまたはC1〜C5アルキルであり;各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、5員もしくは6員芳香族複素環、またはナフタレニル、もしくは8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系であるか;または任意選択的に、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって;各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大3個の置換基で置換され;mは0または1であり;各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキルまたはシアノ;またはフェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;そしてR10は、H、C1〜C5アルキルまたはC1〜C5ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
請求項3
Yは、接している窒素および炭素連結原子(これらは、それぞれ、「1」および「5」で識別されている)と一緒になって、接している窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、SおよびNR3からなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;R3は、独立して、H、−C(=O)NH2、−CHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C2〜C3アルキルカルボニルまたはC2〜C3アルコキシカルボニルであり;Jは、フェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環であって、各環は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大2個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲンまたはC1〜C3アルキルであり;R1は、−NR9aR9bまたは−NR10−NR11aR11bであり;各R9aおよびR11aは、独立して、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;mは0であり;各R16は、独立して、各々が任意選択的にR17から独立して選択される最大2個の置換基で置換される、C3〜C8シクロアルキルまたはフェニルであり;R17は、ハロゲン、C1〜C6アルキルまたはシアノであり;そしてR10はHまたはメチルである、請求項2に記載の化合物。
請求項4
R2はHであり;Jは、任意選択的に、R7から独立して選択される最大2個の置換基で置換されるフェニル環またはチオフェン環であり;各R7は、独立して、FまたはCH3であり;R1は−NR9aR9bであり;R9aは、独立して、イソプロピルまたはシクロプロピルであり;そしてR9bは独立してHである、請求項3に記載の化合物。
請求項5
Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2およびOからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;そしてJは、任意選択的に、FおよびCH3から選択される最大1個の置換基で置換される、フェニル環またはチオフェン環である、請求項4に記載の化合物。
請求項6
群:4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン、N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン、4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン、2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール、2−[[4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[5,1−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール、N−シクロプロピル−4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル]−2−ピリミジンアミン、N−(1−メチルエチル)−4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン、N−シクロプロピル−4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン、(2S)−2−[[4−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]−1−プロパノール、4−(6,7−ジヒドロ−2−フェニル−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル)−N−(1−メチルエチル)−2−ピリミジンアミン、N−シクロプロピル−4−(6,7−ジヒドロ−2−フェニル−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル)−2−ピリミジンアミン、N−シクロプロピル−4−[6,7−ジヒドロ−2−(3−チエニル)−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−3−イル]−2−ピリミジンアミンから選択される、請求項1に記載の化合物。
請求項7
式1の化合物[式中、Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、接している窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、−C(R2)=N−、−N=N−、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、S(=O)p(=NR4)qおよびSiR5aR5bからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−NHCHO、−N3、−N=C=O、−N=C=S、−SH、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ、C2〜C5ハロアルキルカルボニルオキシ、C3〜C5アルコキシカルボニルアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C2〜C5アルキル(チオカルボニル)、C2〜C5アルキルチオ(チオカルボニル)、C1〜C5アルキルスルフィニル、C1〜C5ハロアルキルスルフィニル、C3〜C6シクロアルキルスルフィニル、C1〜C5アルキルスルホニル、C1〜C5ハロアルキルスルホニル、C3〜C6シクロアルキルスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリル、C3〜C5ハロトリアルキルシリル、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C5ハロアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C5ジアルキルアミノまたはC3〜C5ハロジアルキルアミノであるか;または隣接する環炭素原子に結合する2つのR2は、一緒になって、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノおよびニトロから選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換された5員〜7員縮合炭素環あるいは複素環を形成しており;各R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−NHCHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C1〜C5アルキルアミノスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリルまたはC3〜C5ハロトリアルキルシリルであり;各R4は、独立して、H、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシ、フェニルまたはベンゾイルであり;各R5aおよびR5bは、独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシまたはC1〜C5ハロアルコキシであり;各R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキルまたはベンジルであり;各R6aは、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであり;Jは、フェニル、もしくは5員もしくは6員芳香族複素環、またはナフタレニル、もしくは8員〜10員芳香族複素環式二環系であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるか;またはJは、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を任意選択的に含む、5員または6員非芳香族炭素環または複素環であって、各環は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり;R8はC1〜C3アルキルであり;R1は、H、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11b、−OR12、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bであり;各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であるか;または各R9aおよびR9b対、またはR11aおよびR11b対は、独立して、それが結合している窒素と一緒になって炭素およびヘテロ原子から選択される環員を含有する3員〜6員環を形成しており、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、ハロゲン、−CN、C1〜C2アルキルおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハロアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C2〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキルまたはC1〜C5アルコキシであるか;またはR15aおよびR15bのジェミナルな対は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、−C(=O)−またはC3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成するか;または隣接する炭素原子に結合しているR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成し;各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8シクロアルケニルオキシ、5員もしくは6員芳香族複素環またはナフタレニルまたは8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意選択的に、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、5員もしくは6員複素環式非芳香族環であり;各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるが;ただし、R12が−(CR15aR15b)mR16であり、そしてmが0である場合、R16は、C3〜C8シクロアルコキシまたはC3〜C8シクロアルケニルオキシ以外であり;各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C3〜C6トリアルキルシリル、フェニル、ナフタレニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;各mは、独立して、0、1または2であり;各R10は、独立して、H、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5ハロアルケニル、C2〜C5ハロアルキニル、C2〜C5アルコキシアルキル、C2〜C5アルキルカルボニルまたはC1〜C5アルコキシであり;各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR13aおよびR13bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR3)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;pおよびqは、独立して、S(=O)p(=NR4)qの各場合において0、1または2であるが、ただし、pとqとの和は0、1または2であり;そして各R18は、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルである]、の化合物、そのN−オキシドおよび塩の製造方法であって:式1aの化合物を式2の化合物R1H2または還元剤と接触させる工程を含み:式中、R1aは、ハロゲン、−SCH3、−S(=O)CH3、−S(=O)2CH3、−OS(=O)2CH3、−OS(=O)2CF3または−OS(=O)2Ph−p−CH3であり;そして(a)R1が水素以外である場合、式1aの化合物を塩基の存在下に式2の化合物と接触させ;そして(b)R1が水素である場合、R1aはハロゲンであり、そして式1aの化合物を還元剤と接触させる、上記方法。
請求項8
式1a[式中、R1aは、ハロゲン、−SCH3、−S(=O)CH3、−S(=O)2CH3、−OS(=O)2CH3、−OS(=O)2CF3または−OS(=O)2Ph−p−CH3であり;Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、接している窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、−C(R2)=N−、−N=N−、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、S(=O)p(=NR4)qおよびSiR5aR5bからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−NHCHO、−N3、−N=C=O、−N=C=S、−SH、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ、C2〜C5ハロアルキルカルボニルオキシ、C3〜C5アルコキシカルボニルアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C2〜C5アルキル(チオカルボニル)、C2〜C5アルキルチオ(チオカルボニル)、C1〜C5アルキルスルフィニル、C1〜C5ハロアルキルスルフィニル、C3〜C6シクロアルキルスルフィニル、C1〜C5アルキルスルホニル、C1〜C5ハロアルキルスルホニル、C3〜C6シクロアルキルスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリル、C3〜C5ハロトリアルキルシリル、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C5ハロアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C5ジアルキルアミノまたはC3〜C5ハロジアルキルアミノであるか;または隣接する環炭素原子に結合する2つのR2は、一緒になって、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノおよびニトロから選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換される5員〜7員縮合炭素環または複素環を形成しており;各R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−NHCHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C1〜C5アルキルアミノスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリルまたはC3〜C5ハロトリアルキルシリルであり;各R4は、独立して、H、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシ、フェニルまたはベンゾイルであり;各R5aおよびR5bは、独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシまたはC1〜C5ハロアルコキシであり;各R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキルまたはベンジルであり;各R6aは、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであり;Jは、フェニル、もしくは5員もしくは6員芳香族複素環、またはナフタレニル、もしくは8員〜10員芳香族複素環式二環系であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるか;またはJは、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を任意選択的に含む、5員または6員非芳香族炭素環または複素環であって、各環は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり;R8はC1〜C3アルキルであり;そしてpおよびqは、独立して、S(=O)p(=NR3)qの各場合において0、1または2であるが、ただし、pおよびqの和は0、1または2である]、そのN−オキシドおよび塩から選択される化合物。
請求項9
R1aは、ハロゲンまたは−S(=O)2CH3である、請求項8に記載の化合物。
請求項10
R1aは、Clまたは−S(=O)2CH3である、請求項9に記載の化合物。
請求項11
群:2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリジン、3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリジン、3−(2−クロロ−4−ピリミジニル)−2−(4−フルオロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−b]ピリダジン、および2−(4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリミジニル]−7H−ピラゾロ[1,5−c][1,3]オキサジンから選択される、請求項8に記載の化合物。
請求項12
(a)請求項1に記載の化合物;および(b)少なくとも1つの他の殺菌剤を含む殺菌組成物。
請求項13
(a)殺菌的に有効な量の請求項1に記載の化合物;および(b)界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる成分を含む殺菌組成物。
請求項14
植物もしくはその一部分に、または植物種子に、殺菌的に有効量の式1の化合物[式中Yは、接している窒素および炭素連結原子と一緒になって、接している窒素および炭素連結原子に加えて、C(R2)2、O、S、NR3、−C(R2)=C(R2)−、−C(R2)=N−、−N=N−、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、S(=O)p(=NR4)qおよびSiR5aR5bからなる群から選択される環員を含む5員〜7員縮合非芳香族複素環を形成しており;各R2は、独立して、H、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−CHO、−NHCHO、−N3、−N=C=O、−N=C=S、−SH、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C3〜C6シクロアルコキシ、C2〜C5アルケニルオキシ、C3〜C5ハロアルケニルオキシ、C2〜C5アルキニルオキシ、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5アルキルカルボニルオキシ、C2〜C5ハロアルキルカルボニルオキシ、C3〜C5アルコキシカルボニルアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C2〜C5アルキル(チオカルボニル)、C2〜C5アルキルチオ(チオカルボニル)、C1〜C5アルキルスルフィニル、C1〜C5ハロアルキルスルフィニル、C3〜C6シクロアルキルスルフィニル、C1〜C5アルキルスルホニル、C1〜C5ハロアルキルスルホニル、C3〜C6シクロアルキルスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリル、C3〜C5ハロトリアルキルシリル、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C5ハロアルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキルアミノ、C2〜C5ジアルキルアミノまたはC3〜C5ハロジアルキルアミノであるか;または隣接する環炭素原子に結合する2つのR2は、一緒になって、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノおよびニトロから選択される1〜3個の置換基で任意選択的に置換された5員〜7員縮合炭素環または複素環を形成しており;各R3は、独立して、H、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCN、−CHO、−NHCHO、−C(=O)OR6、−C(=O)NHOR6a、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5アルキルカルボニル、C2〜C5ハロアルキルカルボニル、C4〜C7シクロアルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6ハロアルコキシカルボニル、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル、C3〜C6アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C6アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C6(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C6アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキル(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C4〜C7シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C6アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C6アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、C1〜C5ハロアルキルチオ、C3〜C6シクロアルキルチオ、C1〜C5アルキルアミノスルホニル、C3〜C5トリアルキルシリルまたはC3〜C5ハロトリアルキルシリルであり;各R4は、独立して、H、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6ハロアルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシ、フェニルまたはベンゾイルであり;各R5aおよびR5bは、独立して、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C5〜C7アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5アルコキシまたはC1〜C5ハロアルコキシであり;各R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキルまたはベンジルであり;各R6aは、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルであり;Jは、フェニル、もしくは5員もしくは6員芳香族複素環、またはナフタレニル、もしくは8員〜10員芳香族複素環式二環系であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるか;またはJは、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を任意選択的に含む、5員または6員非芳香族炭素環または複素環であって、各環は、任意選択的に、炭素原子環員上のR7および窒素原子環員上のR8から独立して選択される1〜5個の置換基で置換され;各R7は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C4〜C7アルキルシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニルまたはC3〜C6トリアルキルシリルであり;R8はC1〜C3アルキルであり;R1は、H、−NR9aR9b、−NR10−NR11aR11b、−OR12、−N=CR13aR13bまたは−NR10N=CR14aR14bであり;各R9aおよびR11aは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R9bおよびR11bは、独立して、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハルアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C1〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニル、C1〜C10アルキルスルホニル、C1〜C10ハロアルキルスルホニル、C3〜C10シクロアルキルスルホニル、C1〜C10アルキルアミノスルホニル、C2〜C10ジアルキルアミノスルホニルまたは−(CR15aR15b)mR16であるか;または各R9aおよびR9b対、またはR11aおよびR11b対は、独立して、それが結合している窒素と一緒になって炭素およびヘテロ原子から選択される環員を含有する3員〜6員環を形成しており、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、ハロゲン、−CN、C1〜C2アルキルおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;R12は、H、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10ハロアルケニル、C2〜C10ハロアルキニル、C2〜C10アルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルコキシアルキル、C3〜C10アルコキシアルケニル、C3〜C10アルコキシアルキニル、C3〜C10ジアルコキシアルキル、C4〜C10トリアルコキシアルキル、C2〜C10ハロアルコキシアルキル、C2〜C10アルコキシハロアルキル、C2〜C10ハロアルコキシハロアルキル、C2〜C10ヒドロキシアルキル、C2〜C10シアノアルキル、C2〜C10アルキルチオアルキル、C2〜C10アルキルスルフィニルアルキル、C3〜C10アルキルアミノアルキル、C3〜C10ハロアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキルアミノアルキル、C4〜C10ジアルキルアミノアルキル、C4〜C10ハロジアルキルアミノアルキル、C6〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C2〜C10アルキルカルボニル、C2〜C10ハロアルキルカルボニル、C4〜C10シクロアルキルカルボニル、C2〜C10アルコキシカルボニル、C2〜C10ハロアルコキシカルボニル、C4〜C10シクロアルコキシカルボニル、C3〜C10アルコキシアルキルカルボニル、C3〜C10アルコキシアルコキシカルボニル、C2〜C10(アルキルチオ)カルボニル、C2〜C10アルコキシ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキル(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルチオ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルアミノカルボニル、C4〜C10シクロアルキルアミノカルボニル、C3〜C10ジアルキルアミノカルボニル、C2〜C10アルキルアミノ(チオカルボニル)、C3〜C10ジアルキルアミノ(チオカルボニル)、C2〜C10アルキルスルホニルアミノカルボニル、C2〜C10ハロアルキルスルホニルアミノカルボニル、C3〜C10アルコキシ(アルキル)アミノカルボニルまたは−(CR15aR15b)mR16であり;各R15aおよびR15bは、独立して、H、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキルまたはC1〜C5アルコキシであるか;またはR15aおよびR15bのジェミナルな対は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、−C(=O)−またはC3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成するか;または隣接する炭素原子に結合しているR15aおよびR15bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルまたはC3〜C6ハロシクロアルキル環を形成し;各R16は、独立して、フェニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8シクロアルケニルオキシ、5員もしくは6員芳香族複素環またはナフタレニルまたは8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系であるか;または、任意選択的に、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、5員もしくは6員複素環式非芳香族環であり;各環または環系は、任意選択的に、炭素原子環員上のR17および窒素原子環員上のR8から独立して選択される最大5個の置換基で置換されるが;ただし、R12が−(CR15aR15b)mR16であり、そしてmが0である場合、R16は、C3〜C8シクロアルコキシまたはC3〜C8シクロアルケニルオキシ以外であり;各R17は、独立して、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C6ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルコキシ、C3〜C8シクロアルコキシ、C3〜C8ハロシクロアルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6ハロアルキルチオ、C1〜C6ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6ハロアルキルスルホニル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルカルボニル、C2〜C6アルコキシカルボニル、C2〜C6アルキルアミノカルボニル、C3〜C6ジアルキルアミノカルボニル、C3〜C6トリアルキルシリル、フェニル、ナフタレニルまたは5員もしくは6員芳香族複素環であり;各mは、独立して、0、1または2であり;各R10は、独立して、H、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6ハロシクロアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C2〜C5ハロアルケニル、C2〜C5ハロアルキニル、C2〜C5アルコキシアルキル、C2〜C5アルキルカルボニルまたはC1〜C5アルコキシであり;各R13aおよびR13bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bおよびS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR13aおよびR13bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;各R14aおよびR14bは、独立して、H、−CN、−C(=O)OR18、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8ハロシクロアルキル、C3〜C8シクロアルケニル、C4〜C10シクロアルキルアルキル、C4〜C10アルキルシクロアルキル、C5〜C10アルキルシクロアルキルアルキル、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C6ジアルキルアミノ、C2〜C6アルキルアミノアルキル、C2〜C6ハロアルキルアミノアルキル、C4〜C6シクロアルキルアミノアルキル、C3〜C6ジアルキルアミノアルキル、C3〜C6ハロジアルキルアミノアルキル、C5〜C10シクロアルキル(アルキル)アミノアルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルコキシ、C3〜C10シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C1〜C10ハロアルキルチオ、C3〜C10シクロアルキルチオ、C3〜C10トリアルキルシリルまたはC3〜C10ハロトリアルキルシリルであるか;または任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR4)qからなる群から選択される環員を含む、フェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環、8員、9員もしくは10員芳香族複素環式二環系、もしくは5員もしくは6員複素環式非芳香族環であって、各環または環系は、任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C3アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C3アルコキシからなる群から選択される1〜5個の置換基で置換されるか;またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって3員〜6員環を形成し、該環は、任意選択的に、NR3、C(=O)、C(=S)、C(=NR4)、SiR5aR5bまたはS(=O)p(=NR3)qからなる群から選択される環員を含み、そして任意選択的に、炭素環員上で、C1〜C2アルキル、ハロゲン、−CNおよびC1〜C2アルコキシからなる群から選択される1〜4個の置換基で置換され;pおよびqは、独立して、S(=O)p(=NR4)qの各場合において0、1または2であるが、ただし、pとqとの和は0、1または2であり;そして各R18は、独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C4〜C7シクロアルキルアルキルまたはC4〜C7アルキルシクロアルキルである]、そのN−オキシドおよび塩を施用する工程を含む、菌類植物病原体によって引き起こされる植物病害を防除する方法。
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引用文献:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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